-イースターって何?うさぎや卵の意味とその伝承をサクッと解説!-
-イースターって何?うさぎや卵の意味とその伝承をサクッと解説!-
皆さんこんにちは、シアトル特派員のシュローダー 彩です!
そもそも、日本ではようやく最近馴染みのある響きを持ってきた「イースター」ですが、
どちらかというとその本来の意味よりもフェスティバルやパレードの華やかさ、
カラフルなパステルカラーのたまごやうさぎをテーマにしたかわいらしい見た目のグッズなどに気を取られて、
実際に込められた目的や理由などは曖昧な感じのまま、なんとな〜く放置していませんか?
なので、そんな今月は4月の欧米、欧州で最も盛大な「春のクリスマス」と言っても過言ではない
大掛かりとなるイベント「イースター」についてサクッと読みやすく段落や雑学、
トリビア別に分けて3パートで解説していきます!
まず本日のお題となるのは基本の「き」、イースターそのものの意味から学んでいきましょう!
◎「イースター」の本来の意味
「イースター」とは、日本語で「復活祭」を意味する言葉です。
これは、キリスト教において、「十字架に架けられて亡くなったキリストが、
死後、三日目に復活したことを記念し、記憶に残すためのお祭り」で、
いわば「キリストの生誕を祝う」ことが元来の目的であった「クリスマス」と対をなすお祭り、
と言っても良いのではないでしょうか。
それゆえに、キリスト教文化が根強い欧州や欧米では、
このイベントはとても大切なものとして取り扱われるわけですね。
◎「イースター」はいつなのか?
2月のバレンタインデーのイベントが終わると、すぐさま待ち構えていたかのように
街中のあらゆるお店やスーパーマーケットが一斉にイースターコーナーを設置します。
そしてそれに伴い、パーティーグッズにとどまらず、あらゆる商品
(スナック菓子やチョコレートといった食品から食器やおもちゃまで!)
がこの「イースター」のために限定のデザインや味を施したものをこぞって世に送り出し始めます。
しかし、この「イースター」実際は毎年いつ、何月何日なのか?と思う方も多いのではないでしょうか?
なぜかいつも、クリスマスのようにはっきり明示されませんよね?
期間もちょっと遅いと感じる年もあれば早い年もありませんか?
それには理由があって、この「イースター」という祭日は「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と定める。
という、なんともややこしい決まりがあるため、毎年、その年によって日付が変動するためなのです!
その振り幅も大きく、なんと前年と1ヶ月ほどの差異が生じることも!
◎ところで気になる今年「2017年」の「イースター」の日は?
と言いますと、満場一致で「4月16日」になります。
なぜ満場一致という表現をしたかと言いますと...。
さらに、ここから日本で「イースター」が浸透しにくいもう一つの理由が明らかになっていきます!
◎西と東で日付が違う!?キリスト教の東西で日付が変わる「イースター」
なんと、ここでさらに驚くべきことに、キリスト教の西ヨーロッパを中心に拡大した教派と、
東ヨーロッパを中心に成長した教派では、それぞれ異なる計算式を使用するため
「イースター」の期間とその当日の日付も変わってしまいます。
・西ヨーロッパを中心に成長した西方教会では毎年「3月22日〜4月25日の間」
・東ヨーロッパを中心に拡大した東方教会では毎年「4月4日〜5月8日の間」
で、いずれかの該当する日曜日が毎年「イースター」として算出されます。
今年は両協会とも同じ日付が「イースター」となる結果になりましたが、
これはオリンピック以上に珍しい事象で、豆知識として例をあげさせていただくと、
次に両協会が同日を「イースターの日」としてみなすのは「2025年の4月20日」で、
それ以外は毎年両協会とも、8年間の間、異なる日をイースターとして祝うことになるのです。
...うーん、これでは、日本では一体どちらの日を参考にしたら良いの?という、
出だしからすでに難問...という感じですよね。
さて、お次は気を取り直して!
なぜシンボルとしてウサギやたまごのモチーフが愛用されるのか?です。
◎たまごやうさぎに込められた意味
「イースター」で使われる、カラフルに彩色されたゆでたまごのことを「イースター・エッグ」と呼びます。
これは「外側は何ら変化を見せず微動だにしないものから、
新たなる生命の誕生という嬉しいサプライズが起こること」に由縁しているようです。
「卵の殻」そのものを「墓」、その中身を「復活する命」として表現することも。
また、たまごには「生命の誕生」や「復活」という意味も込められているのだそうです。
このたまごの羽化する様を、キリストの死と復活になぞらえ、
そのシンボルとして扱われるようになったそうです。
そして、こんにちでは様々な色彩豊かなイースターエッグや、
模様、装飾を施したイースターエッグが見られますが、
古典的なものは、赤色を使うことが定番とされるイースターエッグ。
その理由として「赤は血を連想させ、キリストが十字架で流した贖いの血と、
生命の象徴・復活、それに伴う喜び、春の生命の再生」を示唆するとされていて、また、
緑色のたまごは、「長い冬眠の季節・冬の終わりと、新しい生命の誕生・命の芽吹き」を意味するそうです。
ちなみに、「花を使って染色した卵をイースターエッグとして使う」ことで、
「その家に春を運ぶ」とも言い伝えられているそうですよ!
◎ウサギの持つ意味とは?
うさぎは多産であることから「繁栄、豊穣の象徴」として用いられています。
また、「誠実で、忍耐と希望の象徴」でもある、とされているのだとか。
それでは、今回の基本の「き」はここまで。いかがでしたか?
しかし、これで終わりではありません!
次回は、「イースターバニーは裁判官だった!?子供達がお庭で卵を探す理由とは?」と題して、
「意外に若い歴史のイースターバニーの由縁と発祥の地、その仕事の役割」や、
きっと日本人の誰もが不思議に思っているであろう「お庭で子供達が卵を探す意味」を、その起源も紐解いて、
雑学、豆知識いっぱいの内容でお伝えします!
次回もまた、皆さんに楽しんでいただけると嬉しいです!
お楽しみに!
もし、この記事でシアトルにちょこっとでも興味がわいて、旅行してみたいなと思われたら、
「地球の歩き方」で様々なシアトル旅行プランを案内していますので、ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか?
♦記事執筆者:シュローダー 彩(HP:http://ayaschroeder.wixsite.com/ayacafeseattle)
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