韓国民俗酒場で飲む

公開日 : 1998年02月25日
最終更新 :

先日日本から友達が来た。ソウルで今一番おしゃれな街、狎鴎亭洞(アックジョンドン)で待ち合わせたので、ジャズでも聴きに行こうと思ったが、「マッカリが飲みたい」とせがまれた。マッカリとは韓国のどぶろくのこと。正確に発音すると‘マッコルリ(ルリは巻き舌で)’で、米やもち米で作った濁り酒のことだ。「昔飲んだあの味が忘れられない」と言う。それにしても最近マッコルリを飲むことがめっきり減ってしまった。80年代に学生運動をやっていた人に言わせると「マッコルリは民主化とともに消えてしまった」らしい。たしかに一昔前までは若者の酒といえばマッコルリか安焼酎と相場は決まっていたそうだ。それが今ではビールやワイン、レモン割り焼酎などが人気の酒となっている。飲み屋もカフェバーのようなところでムード重視で飲むのが流行だ。韓国の飲み屋は出される酒の種類によって決まると言える。たとえば生ビールを飲めるところは‘ホープ’と呼ばれ、日本でいうビヤホールのようなところだ。ワインが飲めるところは洋食レストランや一部高級カフェバーに限られる。レモン割り焼酎などが飲めるところは比較的庶民的な‘ソジュパン(焼酎屋)’だ。5年ほど前から日本の居酒屋のような店が登場したが、ここは‘ノバタヤキ(炉端焼きのことで、串焼きがメニューにあることからこの名が付いた)’と呼ばれ、ビールや焼酎が飲める。店によっては馬鹿らしいくらいに法外な値段が付いているので恐ろしい。

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民俗酒場で。韓国人が二人混じっているがこうなると見分けが付かない。オンドルの床のぬくもりと、マッコルリに酔って、みんないい気分の表情だ。見せているのはキムチのお焼きで、マッコルリによく合う。

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