蚤の市に出かけよう!

公開日 : 1998年05月27日
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ソウルの街にはいくつかの昔からの市場(シジャン)があります。食器や生鮮食品は南大門シジャン、布団や服は東大門シジャン、切り花は高速ターミナルシジャン、漢方薬なら京東シジャン…という風に、必要なものに合わせてシジャンを選んで出かけるのです。シジャンの客をねらって、最近では大型デパートができたりしていますが、それでも人々はシジャンの魅力にひきつけられるようです。特に昔からの蚤の市には、あらゆる品物が山のように並び、見ているだけで愉快です。最近ではリサイクル運動の一環として蚤の市が開かれることもあるようですが、老舗の中古市場に足を運ぶのも面白いものです。韓国語でも蚤の市を「ビョルク(蚤)・シジャン」といいます。ソウルの東、東大門の近くに位置する黄鶴洞(ファンハクドン)シジャンは、有名な老舗「ビョルク・シジャン」です。街の一角に中古品を扱う店が建ち並び、路上にも屋台が所狭しと並びます。売られているものは、衣類、電化製品、レコードなどさまざまですが、中でも骨董と石鍋の店はおすすめです。骨董品は少し奥まったところにあり、がらくたと思えるようなものから、朝鮮時代の家具や陶器まで狭いところに山と積まれています。骨董は仁寺洞(インサドン)が有名ですが、こちらはもっと庶民的でごちゃごちゃしている雑多なところが特徴。店の人ものんびりしていて、半分趣味でやっているような雰囲気なので、気に入ったものは手にとって自由にながめることもできます。片言の日本語や英語ができる人もいるので、仲良くなってまけてもらいましょう。黄鶴洞(ファンハクドン)シジャンの南の大通りに出て、東側に少し行くと鍋の店が並びます。焼き肉用の鉄鍋からビビンパップの石の釜まで、ありとあらゆる鍋が積まれた光景は壮観です。いろんな工夫をこらした鍋を見ていると韓国人の食に対する情熱を感じます。特におすすめは石で作られた鍋や焼き肉用プレート。石は冷めにくく、焦げ付かず、油を吸い取ってくれるので、焼き肉屋さんでも使われています。よく韓国の食堂では鍋や焼き肉料理の後にご飯を入れてチャーハンにしますが、石を使えばサイコーの味になります。ここは中古品ではないのでご安心を。少し重いけど、2、3万ウォンなら立派なものが買えますので、旅の記念にいかがでしょう。黄鶴洞(ファンハクドン)シジャンをぶらぶらしたら、忘れちゃいけないのが、「コプチャンクイ(モツ焼き)」です。ちょうど東側の端にある通りには、屋台が並び鉄板の上ではモツと野菜焼かれ、おいしそうなにおいがしています。唐辛子味噌のたれに漬け込んだモツは、野菜ににんにくと包んで大きな口でかぶりつきます。書いていたらなんだかお腹が空いてきました。「コプチャンクイ」のあの食欲をそそる香ばしい匂いが漂ってくるようです。暑くなってきたので、路上でビールを飲みながら……。行って来まーす!黄鶴洞(ファンハクドン)シジャンの行き方地下鉄1号線東大門駅下車徒歩10分。分かりにくいので地図を必ず持参のこと。位置としては清渓川8街の高架道路南側のサムイルアパートの裏側一帯。

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