からだも心も温まるきのこ鍋

公開日 : 1998年12月15日
最終更新 :

 すっかり寒くなりました。朝晩は零下に冷え込むソウルですから、おしゃれに決めて友達と街を歩いていても、つい足は鍋もの屋に向かってしまいます。高いお金を払ってスパゲッティやステーキを食べるより(ホント韓国の洋食は味のわりにはまだまだ高い)、ぐつぐつ煮える真っ赤なスープにひかれてしまうのです。特に今年は不景気のあおりで(というかおかげで?)、安くておいしい大衆食堂が繁盛しているようです。額に汗を流しながらも、はふはふと鍋を食べる韓国人の姿はホントに幸せそうです。 韓国の女の子達の食欲も見事です。最近はやりの「ポソッ・ジョンゴル(きのこ鍋)」は何と3段階楽しめる料理です。まず、きのこ各種とセリ、ジャガイモの入った唐辛子味のスープを飲み、次に手打ちうどんを入れてぐつぐつ煮て食べます。このあたりでお腹はパンパンになってきますが、最後に鍋の底に残ったスープにご飯やキムチ、卵や野菜などを入れておじや風炒めご飯を食べます。たしか数年前この料理が食堂に登場した時は、ご飯を炒めるかどうかは別注文でした。それが今では、たらふく食べさせてくれるメニューとしてご飯までがしっかりコースになっています。 牛の骨でだしを取ったスープは、ニンニクがよく効いていてきのこの旨みとよく合います。きのこも3から5種類がたっぷり入っていて栄養満点です。もう無理だ!と言っていた友達とわたしはご飯もたいらげ、鍋の底のおこげをスプーンでごりごり・・・まわりを見渡すと、皆ごりごりやってるので笑っちゃいました。店の人がわたしのスプーンを取り上げ、このおこげがおいしいんだと言わんばかりに手伝ってくれます。 冷え切ったからだもみるみるうちにぽかぽかと暖かくなってきます。1人前6000ウォンという安さでこのボリュームはうれしいものです。からだも心も温まったら、また元気にソウルの街に繰り出しましょう!***きのこ鍋のおいしい店***「明洞(ミョンドン)プデチゲ」02−776−9900明洞ミドパデパート向かいにある。レコード屋とポンネフというパン屋の間の細い路地を入り、道なりに左に入った奥の店。手前の店は元祖でないので要注意。「ポソッコル」02−739−5656仁寺洞(インサドン)の骨董品通りの店。地下鉄3号線安国(アングッ)駅方面から通りに入り、一本目の小さな四つ角を少しすぎて右に入ったところ。門構えが伝統家屋でオンドル部屋も暖かい。店のおばさんは日本語が話せる。

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「明洞(ミョンドン)プデチゲ」のきのこ鍋。テーブルに座り注文するやいなや、メインのきのこのいっぱい入った大きな鍋と炒めご飯用の具の入ったボール、打ち立ての麺、キムチや塩辛などのおかずがどーんと置かれる。これはまだ煮る前だが、火にかけるとスープはみるみる真っ赤になる。

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