観光も手提げ袋持参で資源節約&旅費節約

公開日 : 1999年03月31日
最終更新 :

韓国では今、デパートなどで買い物をしても、袋は別料金を払います。3月中旬に発表された政府の資源節約対策の一環として、現在ビニールや紙の手提げ袋を客に無料で配布することが禁じられているからです。 先日デパートで服を買うときもそうでした。支払いを済ますと、きれいにたたまれた服をそのまま渡され、一瞬目を疑いました。驚いたわたしを見て、店員が「袋、いりますか?」と聞いてきたので、袋が有料になったことに気づきました。結局カバンの隙間に押し込んで、持って帰りました。 近所のコンビニに立ち寄ったときもそうでした。バーコードで計算された飲み物やお菓子はビニール袋に入れられることなく、そのまま置かれていました。支払いを済ませたわたしは「ずいぶん買ったのに袋に入れてくれればいいのに」と思い、「袋に入れてください」と言うと「20ウォンです」と店員。ああ、そうだったと思いだし、両手に抱えて家まで帰ったのでした。 袋の値段は全国で統一され、デパートなどで紙袋をもらうと100ウォン、食料品などを入れるビニールのものは20ウォンです。後日、紙袋やビニール袋を返すと、お金も戻ってきます。導入直後は知らない人も多く、トラブルが絶えなかったようですが、今では約半数以上の人が手提げ袋を持参しているそうです。 韓国では大統領制のせいか、知らない間に何かが施行され、数々の問題に実際にぶつかりながら、修正され、普及していくという方法が採られます。法の施行までに話し合いばかりを繰り返し、石橋をたたいて渡るようなことはしないのです。 始めは市場やファーストフード店、小さな食堂などでも、有料化実施が決められていましたが、ファーストフード店が衛生面などを理由に猛烈に反対。結局、現在はまだ取り締まりの対象にはなっていません。観光でおみやげなどをショッピングしていると、ついつい袋が増えるものです。金額は大したことなくても、資源の節約、旅費の節約と考えるのはどうでしょう。日本に持って帰れば、日本のゴミを増やすことにもなるものです。これを機に、手提げ袋持参で旅をしてみてはいかがでしょう?また、おみやげ好きの日本人に多いのが、レジで過剰包装や個別包装を求めることです。デパートで小さなものを一つずつ包ませているのはたいてい日本人観光客です。何か特別なプレゼント用の包装がしてもらいたかったら、デパートには必ずラッピングショップがありますので、そこでしてもらうことをお勧めします。

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大手の現代デパートでも袋の有料化を知らせる紙が張り出されている。ここには韓国語以外に英語と日本語が書かれている。「現代デパートでは環境保護及び資源のリサイクルのために、誠に勝手ながらショッピングバッグは100ウォン、ビニール袋は20ウォンで販売させていただきます。(返してくださると、お金はご還付いたします)お客様のご協力お願い申し上げます」(原文のまま)

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