話題のすばらしい美術展ふたつ

公開日 : 1999年08月30日
最終更新 :

 秋の訪れを早くも感じさせるソウルで、今ふたつの美術展が開かれています。韓国を代表する画家パク・スングンと、天才彫刻家ロダンの展覧会。どちらも充実した内容の大型展覧会です。このふたつの展覧会は財閥企業サムソンの協賛によって開かれており、当日に限り、どちらかのチケットを買うと、もう一つの展覧会は無料になるという特典付きです。ふたつのギャラリーはとても近いところにあり、歩いて15分ほどです。 ふたついっぺんに続けて見るのはかなりしんどいですから、午前中どちらかを見てから、ロダンギャラリーのあるサムソンプラザ食堂街で昼御飯でも食べて、午後別の展覧会に足を運ぶのがおすすめです。くれぐれもチケットはなくさずに持っていてくださいね。また、近くの徳寿宮をぶらりと散歩して気分転換するのもよさそうです。 *画家 パク・スングン展*日本の植民地統治、独立、朝鮮戦争という激動の歴史を生きた、画家パク・スグンの展覧会です。彼自身、一生涯を大変貧しく暮らしましたが、描かれる絵には人間への愛情があふれています。特に好んで描いたのは、市場の風景や農村に生きる社会的弱者の姿でした。貧困と社会からの疎外にさらされながらも、日常を淡々と生き抜く女性や子ども、老人に対する温かい眼差しが感じらます。<画家 パク・スングン展>開館日:9月19日まで(日曜休館)場所:湖厳(ホアム)美術館(地下鉄1,2号線市庁駅下車 2号線5番出口徒歩5分)問い合わせ:02−750−7839 *ロダンギャラリーオープン*ロダンの作品を展示するギャラリーとしては世界で8館目のオープンです。1995年着工以来、3年の歳月をかけてようやく完成したこのギャラリー、空間をうまく利用し、ロダンの巨大彫刻を眺めるのに効果的な工夫があちこちに見られます。「地獄の門」や「カレーの市民」などの代表作が今後常設展示されます。現在、開館記念展「愛と情熱の叙情詩 ロダンと地獄の門」が開かれていて、85点にのぼるロダン作品をはじめ、複雑な青銅鋳物の制作過程が模型を通じてわかるコーナーなどが楽しめます。<ロダンギャラリー開館記念展>開館日:9月12日まで場所:サムソンプラザ1階ロダンギャラリー(地下鉄1,2号線市庁駅下車 2号線4番出口徒歩5分)問い合わせ:02−750−7838

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パク・スングンの1962年の作品「木と二人の女」

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