「ホバクチュク(かぼちゃ粥)」とハローウィン祭り

公開日 : 1999年10月30日
最終更新 :

11月を前にして一気に気温が下がったソウルの街。道行く人は晩秋の冷たい空気を楽しむかのようにまだ軽装ですが、確実に冬は近づいているようです。ソウルではここ数日間、朝の気温が零度近くまで下がっています。昼間はすっきりと晴れ渡った空が広がり、ひんやりした空気が心地よく感じられます。 こんなとき、食べたくなるのが「ホバクチュク(かぼちゃ粥)」です。かぼちゃといっても、外側が緑の日本のかぼちゃではなく、大人が抱えるのも大変なほどの大きさで、皮が黄土色のかぼちゃです。韓国ではこの巨大かぼちゃが体のむくみをとり、新陳代謝を活発にすることから、漢方薬として使ったり、子どもを産んだ後に産後の肥立ちがよくなるようにと食べたりします。食べ方もお粥にしたり、蒸したり、スープにしたり、お餅に入れたりとさまざま。特に「ホバクチュク(かぼちゃ粥)」は、庶民の間食やおやつとしてよく食べられています。お粥専門店はもちろん、デパートの地下のスナックコーナーでも簡単に食べられます。最近ではインスタント製品も登場、コンビニでレンジで温めてもらって立ち食いする姿も見られます。 季節の変わり目、体がぽかぽか温まり、胃腸にやさしい「ホバクチュク(かぼちゃ粥)」を味わって見てはいかがでしょうか。 この巨大かぼちゃがソウルの街に現れる風景は まるで韓国版ハローウィンのようです。31日のハローウィンを前にして大学周辺の街や遊園地、特級ホテルなどでは様々なイベントが行われます。「ハードロック・カフェ・ソウル」(02-547-5671)など若者が集まる清潭洞(チョンダムドン)や大学周辺の街、カフェなどではドラキュラや魔法使いのおばあさんなど、ハローウィンの仮装をしたスタッフがお客さんを迎えます。異色仮装舞踏会やダンスパーティーも楽しみなイベント。 蚕室(チャムシル)にあるロッテワールド(02-411-2000)では、30日から来月14日まで子どもたちにかぼちゃの絵などのフェイス・ペインティングもしてくれます。ロッテワールドは期間中、観光客向けの情報誌などで割り引きクーポンをサービスしています。観光案内センターなどでチェックしてください。 ホテルでは外国人向けにハローウィン祭りを企画しています。ハイヤットホテルの「JJマホーニーズ(02-799-8601)では、「20世紀最後のハローウィン祭り」と題し、テーマパーティーを行います。3000ウォンの入場料はすべて孤児のための支援金として使われ、「かぼちゃの彫刻コンテスト」や「ハローウィン・ベスト・ドレッサー・コンテスト」を開催します。リッツ・カールトンホテルの「ニクス・アンド・ ノクス」(02-3451-8444)ではサーカスの雰囲気でハローウィン祭りを盛り上げる予定。ウェスタン・チョソンホテル「オ・キムス」(02-317-0388)では、「悪夢のかぼちゃのパイ」など変わった名前の料理の特選メニューが登場します。また、ヒルトンホテル「パラオ」(02-317-3244)とスイスグランドホテル「ババール」(02-2287-8059)では、テクノダンスとハローウィン祭りをミックスした異色パーティーが開かれます。

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巨大かぼちゃでつくった「ホバクチュク」白玉だんごと小豆が入っているやさしい甘さ。左はレンジで温めるだけのインスタントもの。

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