公演1000回を迎える小劇場ミュージカル

公開日 : 2000年01月20日
最終更新 :

 凍てつくような寒さ到来。夜、気温が零下10度まで下がり、ソウルは街ごと氷に包まれたように空気がピーンと張りつめます。人々は暖かいオンドル部屋求めて、家路を急ぎます。 その時間からにぎわう街もあります。小劇場やライブハウスの集まる大学路(テハンノ)の夜は、寒さを吹き飛ばすかのように、熱気と歓声に包まれます。毎晩繰り広げられる演劇やコンサート、道端の大道芸人やダンスパフォーマンスは、若者からお年寄りまでひきつける魅力があるようです。 人気の演劇やライブはロングラン公演が続き、チケットを求める人の列ができます。6年間にわたって愛されてきたミュージカル、「地下鉄1号線」も大学路(テハンノ)の看板演劇のひとつ。2月6日で公演2000回を迎えるこのミュージカル、名前の通り、ソウル市内を走る地下鉄1号線が舞台。 このミュージカルの脚色、演出から音楽まで担当するのが韓国を代表する歌手キム・ミンギ。彼の作った歌「アチムイスル(朝露)」を知っている人も多いはずです。彼は暗黒の6,70年代に民主化のメッセージを歌い、数々の名曲を残し、運動のリーダー的存在を果たしたと言われています。その彼が90年代に入り、現代韓国社会を風刺した辛口ミュージカルを引っさげて登場したのです。 「地下鉄1号線」の舞台にも失業者の家族や家出少女、行商人、似非宗教宣教師など大都市ソウルに暮らすさまざまな人々が登場します。ソウル市民なら誰でも知っているけれど、表舞台で語られることのない人々の話をテンポよく見せてくれます。ユーモアたっぷりの台詞、小劇場いっぱいに響き渡るライブ演奏、出演者の歌唱力など、ミュージカルとしても十分楽しめます。 劇場「ハクチョン」では外国人の観客のために英語の字幕も用意、韓国語が分からなくても安心です。英語も分からなくっても、大学路(テハンノ)の空気を十分満喫できるミュージカルです。「地下鉄1号線」の英文サイトをあらかじめ読んでおくのもいいかもしれません。http://www.hakchon.co.kr/eng/english.htm**「地下鉄1号線」公演案内**上演期間:2000年4月2日まで(予定)開演時間:平日午後7:30(月曜休演)、土曜午後4:00と7:30、日曜祝日午後3:00と7:00 料金:大人20000ウォン、学生15000ウォン場所:ハクチョン ブルーシアター行き方:地下鉄4号線恵化(ヘファ)駅下車2番出口徒歩5分(劇場英文サイト地図参照)

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ロングラン公演を記録した小劇場ミュージカル「地下鉄1号線」

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