“黄砂病”非常事態!

公開日 : 2000年03月29日
最終更新 :

 今日の新聞には「全国“黄砂病”非常事態」との見出し。たしかにここ数日、ソウルの空は黄色くよどんでいます。市内中心から見えるはずの南山タワーや北漢山もまったく姿がありません。中国と陸続きの韓国ではおなじみの黄砂の仕業です。今年はちょっとひどすぎるようです。バスも建物も黄砂が積もって薄汚れています。バスの運転手の中にはマスクをした人も多く見かけます。 気象庁によれば、今までは黄砂が飛ぶ期間は年間で3日ほどと多くなかったのですが、今年はこの3月だけでもすでに4日を数えていて、例年に比べてかなり多いとのこと。 黄砂はソウル市民の健康を脅かしています。病院には目の痛み、充血、のどの痛みや呼吸器系疾患などの患者が増えていて、黄砂が原因と考えられています。特に最近の黄砂は、単に荒土の粒子だけではなく、埃や細菌、アルミニウムや鉄、亜鉛といった金属成分が含まれていることがわかっています。やっかいなことに黄砂は、飛んでくる途中で環境汚染をいっしょに運んできてしまうようです。 では、黄砂から身を守るには? 外出を控え、外から帰ったら、服の埃をよくはたき、うがいをして、目や顔をよく洗うことが大切だそうです。バスやタクシーの窓は極力閉めて、風に乗って飛んでくる黄砂を入れないようにします。ただでさえ乾燥気味の季節。のどを痛めないように、室内に濡れタオルを干すなりして湿度を保ちましょう。のどが痛いなと思ったら、韓国の伝統茶、「生姜茶(センガンチャ)」や「柚子茶(ユジャチャ)」「花梨茶(モグァチャ)」を飲むと効きます。天気予報をよく見て、旅のスケジュールを決めるといいですね。

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63階ビルも黄色のベールの中に…

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