韓紙の魅力

公開日 : 2001年06月30日
最終更新 :

 日本に和紙があるように、韓国には韓紙がある。東洋固有の紙作り文化だが、和紙と韓紙は似ているようで異なる。見たことのある人はまずその色合いの鮮やかさに驚く。和紙のわびさびカラーや日本的な文様に慣れていると、韓紙のカラフルな目のさめるような色合いにショックを受ける。 韓紙はまた色合い以上に質感が魅力だ。紙のやわらかさというよりは、ごわごわざらざらとした紙ならではの素朴さがいい。手触りも見た目も紙の表情が豊かでいいなと思う。また、わらや草などを漉き込んだ韓紙もあり、最近では壁紙などに使われている。 韓紙工芸も盛んで、鮮やかな色の取り合わせが独特の雰囲気をつくりだしている。韓紙を買うなら南大門(ナムデムン)や東大門(トンデムン)市場が安い。時間のない人や良質のものを手っ取り早く買い求めるなら仁寺洞がいい。工芸品も市場や仁寺洞にもあるが、景福宮(キョンボックン)裏の伝統工芸館や明洞(ミョンドン)の韓国名品館などに比較的安くていいものがそろっている。 京畿道良平(ヤンピョン)のパタンコル美術館(TEL:031-774-0745)では、「韓紙(ハンジ)2001展」も開かれている。韓国の芸術家達が韓紙を使ってさまざまな芸術作品を披露している。芸術家にとっても魅力的な素材なのだということが、この展示を見ているとよくわかる。

初夏の街に韓紙で作られた団扇が涼しげだ。鮮やかな色の団扇は夏ばても吹き飛ばしてくれる。

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