「千と千尋の神隠し」絶賛上映中

公開日 : 2002年07月25日
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ワールドカップの驚異的な盛り上がりで6月の1カ月間は映画館にも観客が入らないほどだった。具体的な数字を見ても、6月中旬にはソウルの映画観客動員数が16万4134人まで減った。これは5月第1週の47万4321人と比較すると、普段の3分の1の観客数しかない。しかし、6月25日に行われたW杯準決勝で韓国の敗退が決まると、夏休み向けの大作が次々公開され始め、映画館にはにぎわいが戻ってきた。 宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」の上映も一ヶ月が過ぎたが、客足は途絶えることなく続いている。この映画の前に「となりのトトロ」の興行成績が思わしくなかったため心配されたが、今回は見事なタイミングと関心の高さでロングラン上映になりそうな勢いだ。一つには「となりのトトロ」はすでに闇でビデオが出回っていたことにより、映画館上映の魅力を感じなかったことにあるが、「千と千尋の神隠し」はビデオが出回る前に一般公開され、一部アニメファンが日本にわざわざ観にいくほどの関心の高さが注目されていた。 また、制作に韓国のアニメーション制作会社が初めて参加したことも話題となった。創立して10年のDRデジタル社は、すでに一連のスタジオジブリの名作と、難易度が高いことで話題になったりんたろう監督の「メトロポリス」の制作にも参加、最高水準の技術力を誇ってきた。そんなこともあって、実は「名作アニメが韓国産?」といった少々短絡的な評判もあり、韓国人にはかっこうの宣伝材料となった。しかし、実際に映画館で観てみると、映画の最後に流れるスタッフ紹介のたくさんの韓国人名も見ずに立ち上がる人が多かったが。  気になるのはタイトル。韓国語では直訳すると「千と千尋の行方不明」となっている。う〜ん。なんだかしっくりこない。神隠しというちょっと不思議な奇妙なイメージを表すことのできる韓国語がないからなのだが、映画を観た人から感想を聞いても今ひとつ想像力に欠ける部分があるようなところがあった。 主要映画館では上映中ですので、ぜひハングル字幕の日本アニメを観てください。シーンごとのみんなの反応も面白いですよ。

ハングルで「千と千尋の行方不明」というタイトルが入った映画のポスター

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