韓国SARS最新情報

公開日 : 2003年04月30日
最終更新 :

 韓国では昨日までは比較的SARSに対して警戒はしていなかったように思います。もちろん、空港などでは以前から係員がマスクをしたりしていましたが、街中ではたいした騒ぎもなく、SARSの疑いのある患者が見つかったというニュースが流れても、それを深刻に受け止める人はいませんでした。疑いのある患者は15人のようです。むしろ、キムチを食べているから大丈夫といった半分冗談のような話が人々の間であったりして、のんきなものでした。SARSを恐れるよりは、交通事故を恐れろといった話もありました。たしかに統計上はそうなんですが・・・。 そんな中、昨日のニュースで一気に緊張感が高まっています。韓国内にSARSとみられる患者が初めて発生したからです。中国北京から帰国した40代の男性が高熱とせき、肺炎症状を見せ、初めてSARS患者として判定したという発表がありました。しかし、問題は同じ飛行機に乗り合わせた搭乗客への連絡がうまくいっていない点です。追跡調査が困難なために、感染の拡大が心配されるようになりました。 今後、警戒が強化されることになりそうですが、空港では特殊な装置で搭乗客の体温を測り、37度以上である場合にはさらに検査を受けることになります。ただ、解熱剤などを飲んでいる人も多いために、徹底した検査が難しいといわれています。 また、韓国からは中国に多数の留学生が行っており、中国の状況を受けて帰国の途に着く人も多く、また、密入国しようとする人々も多いため、今後はそうのんきに構えてもいられないといった様子です。 つい先日はSARS患者を収容できる病院を指定するという発表がありましたが、その近隣に住む住民が反対のデモをしたため、現在はあちこちの病院に分散されています。隔離が必要なため、今後は仁川(インチョン)国際空港近くに仮設病院を建てる予定だそうです。

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