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韓国/ソウル特派員ブログ 旧特派員 田端 かや

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2003年6月30日

鉄道労組ストに思う・・・セマウル号のお弁当


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鉄道労組ストに思う・・・セマウル号のお弁当

 鉄道労組のストライキが6月30日現在3日目に入っている。正午現在の運行率は首都圏の地下鉄が44%、貨物列車は10.3%という低さで、週明けの今朝のラッシュ時には通勤通学客が自家用車を持ち出したため、道路は渋滞が続いた。今日はソウル中心部でのデモも予定されている上、明日7月1日からは清渓川高架道路の撤去工事が始まるため、都心の交通難はかなり深刻化してきそうだ。
 懸念されていた物流混乱が現実のものとなり、不況の経済にもさらに暗い影を落とし始めている。なにしろ、政府がストに対する厳しい処置を発表したにもかかわらず、職場に復帰したのは労働組合員の10%前後と低調だ。苦悩の政府はストに参加した組合員を連行し取調べを続けているが、その数の多さでなかなか進んでいない。ストに参加した全員を解雇し、新たに機関士を募集し、雇用するとの話もあるが、時間と手間がかかりそうだ。
 世論的にも今回のストは厳しい。すでに5,6月には貨物トラック労組や大手朝興銀行の労組が大規模なストを起こし、庶民は迷惑を被っている。労働運動が盛んで、ストやデモにも好意的であった韓国社会だが、最近の不景気で庶民はかなり厳しい現実に直面しているのだ。そんな中、とりあえずストを起こせば何かが得られるのではといった考えには批判的な世論がある。たしかに、いまだに今回のストが何を要求しているのかはよく見えてこない。
ここ数日間、(いや、数週間かもしれないが)鉄道を利用するときには時間を大目に見て出発した方がいいだろう。現在地下鉄の配車間隔は、通常の2分30秒〜6分から15〜20分へと延びているという。ソウルからプサンなど地方への旅は飛行機が賢明だ。特急のセマウル号はいつもの3分の1以下の一日8本という運行なので、切符を買うのもあきらめた方がいいくらいだ。

 さて、ストを見ながら思うのは、韓国の鉄道のサービスに対する不満である。まずはサービス改善してからストをやってほしいと思う。スピードや座席のことを言っているのではない。列車の旅が好きなのでよくセマウル号に乗るが、料金は安いが乗り心地はいまいちである。案内放送に音楽が入るのもうるさいし、売り子がやたら大きな声やがたがたと音を立てながら行ったり来たりするのも耳障りだ。トイレもきたない。
 極めつけは食堂車だ。セマウル号の食堂車はここ10年、私が知る限り何の変化もない。値段が高いだけのメニューは数えるほどしかなく、味も最低だ。日本並みとは言わない。もう少しおいしいものを出すべきだ。何十年も前の機内食のようなものを出していたんでは、誰も食べには来ないだろう。ステーキを出せと言っているのではない。おいしい韓国料理を食べながら、よく冷えたビールを飲みながら、車窓の景色を楽しみたいものだ。
 今、ストをやっている人たちの頭には、こういうアイディアは少しもないように感じられる。誰のための鉄道か、鉄道を利用する人たちの気持ちをわかっている人がどれくらいいるだろうか。

1989.jpg

セマウル号で販売されるお弁当。
もともとお弁当という文化がない韓国ではあるが、
売られているのはこの一種類だけ。
中身はごはん、キムチ、チキンといったもので、
味はまあまあだが、特に旅の情緒はない。
青唐辛子とコチュジャンがどーんとのっているのがいかにも韓国である。

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カテゴリー 生活・習慣・マナー
2003年6月30日
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    • 特派員プロフィール
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      ソウル特派員
      田端 かや
      1991年3月より韓国在住。大学卒業後、韓国へ語学留学。その後、韓国政府奨学生として梨花女子大学大学院女性学科で学ぶ。韓国人と結婚、一男一女を出産。現在は育児のかたわら、翻訳やライターの仕事をしている。子どもを育てる環境を求め、ソウル郊外へ引っ越し、共同育児運動に参加。現在はソウル在住。関心分野は韓国社会と女性、食文化。

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