韓国宮廷料理「チファジャ」

公開日 : 2003年08月30日
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 久しぶりに「チファジャ」というレストランに行きました。韓国宮廷料理をコースで出す店がずいぶん増えて、わざわざ足を運ぶこともなくなってしまっていた店でした。10年位前には、数えるほどしか正統派のレストランはなかったのが、今では宮廷料理風のおしゃれなものから、カジュアルなフュージョンスタイル、田舎風の韓定食のお店など、本当にバラエティ豊かになりました。 「チファジャ」という店はやっぱりすごいと思ったので、ここで紹介します。今も硬派で正統な韓国の宮廷料理がきちんと出されるレストランでした。何が伝統韓国料理かわからなくなった方、ぜひおすすめです。韓国料理の原点を知りたい方、キムチや焼肉だけではない韓国の味を知りたい方にはおすすめです。 なにしろ「チファジャ」は国家重要無形文化財38号に指定された朝鮮王朝宮廷飲食技能保有者ファンへソン博士が運営する店なのです。場所も南山(ナムサン)中腹の国立劇場敷地内にあり、個室でゆっくりといただく食事は本当においしかったです。 コースの値段は2万5千、4万5千、6万5千ウォンなどがあり、お昼を簡単にしたいなら2万5千ウォンでも十分ですが、いくつか伝統料理の定番がついてこないので、4万5千ウォンくらいは思い切ったほうがいいかもしれません。 テーブル席の個室には一人一人に日本語のお品書きが置かれていて、テーブルセッティングも優雅です。まず、おつまみの盛り合わせが出るので、何か食前酒に伝統酒でも頼むといいでしょう。食前に出されるカボチャのお粥は本当に美味。やさしい甘さが口に広がり、食欲を増進させます。お粥をまず食べるのは、空腹の胃に膜を作り、お酒や食事で胃に負担がかかるのを防ぐ効果があるそうです。 九節板といって薄いクレープに野菜や肉などを包んでいただく定番の料理がありますが、これも「チファジャ」ならではの薄味で大変おいしいです。他にもキムチや前菜、蒸しもの、お焼き、牛肉ときのこの炒めものなどが次々に出るのですが、リンゴとナシと海老の和え物のようなものがとても新鮮な味覚でした。さらに最後には大変上品なビビンパが出され、デザートには伝統茶と餅菓子、果物まで出るので、ボリュームも十分です。 それぞれの料理は素材が生かされ、味付けも上品で、、どれもおいしかったです。街の食堂ばかりで食べている韓国の味とはまったく違った世界があります。特に唐辛子をほとんど使わないので、辛いものが苦手な方にはおすすめです。 アクセス:国立劇場1階。地下鉄3号線東大入口より17番バスまたはタクシー(基本料金)。徒歩15分。 電話:02−2269-5834、5835(要予約) 営業時間:12:00〜22:00

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九節板

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