果川(クァチョン)の動物園
「ソウルには動物園がありますか」と聞かれることがあります。ソウル市内にある動物園は広津区(クァンジング)にあるオリニ大公園です。同名の地下鉄の駅もあります。ここは都市の中の動物園としては小さな遊園地もあったりして、それなりに楽しめるところです。でも、動物園なら、おすすめは果川(クァチョン)のソウル大公園内の動物園です。ソウルの南に位置する京畿道(キョンギド)山間部のベッドタウンに隣接するソウル大公園ですが、その規模は270万坪と広大です。周りを山に囲まれているので、空気もよく、その開放感に多くのソウル市民が訪れるところです。世界10大動物園の一つだそうですが、世界的にも珍しい自然環境抜群の動物園だと思います。
この写真はライオンのいる場所ですが、子どもと行くと「ライオンはどこ?」と聞かれるほど、草原の中にライオンがぽつりぽつりと見えます。世界中の動物園のライオンでこんなに空気のいいのんびりした場所で飼われているライオンも珍しいのではと思うほどです。普通動物園ではライオンが人気ですが、ここでは立ち止まって見る人もまばらなほど。ここのライオンを眺めていると、ついぼおっとしてしまいます。
最近では映画『美術館の隣の動物園』の舞台にもなったところとして日本でも知られるようになったようです。1998年末に公開されたこの映画、年を越してのロングランになったヒット作。ソウル大公園には本当に立派な国立美術館があり、そのすぐ隣に動物園があるのです。映画のように女は美術館に、男は動物園にというデートがありそうな不思議な雰囲気の場所です。国立現代美術館には、最近死去が伝えられたナム・ジュン・パイク(白南準)のビデオ・タワーの作品もあります。
地下鉄4号線に乗れば、ソウルからも30分もあれば行けますが、欲張って全てを観るには広すぎます。一つに的を絞って朝から出かけましょう。
http://grandpark.seoul.go.kr/japanese/japanese.jsp
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