スリムなタイヤキ

公開日 : 2006年09月16日
最終更新 :
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縲月も中旬になると道端の露天の品目が変わり始めます。朝夕と肌寒くなってくると、温かいものをつまみたくなるものです。特に韓国の人は子どもや若者はもちろん、立派な大人もけっこうかわいらしいものを食べ歩きするのを好みます。以前、とっても紳士風の会社役員と仕事で話しながら歩いていたとき、その人がさっと道端でタイヤキを買ってくれたことがあります。姿とは不釣合いなタイヤキをほおばるその初老の紳士を思わず見つめて笑ってしまいました。

 さて、韓国のタイヤキはよく見るととてもスリムな体つきです。日本のタイヤキがまん丸で漫画チックなのに比べて、韓国のはちょっと野性味があってほっそりしています。名前もタイヤキではなく、フナヤキ(プンゴパン)、直訳するとフナパンといいます。たしかにフナのようです。植民地時代に入ってきた日本の食べ物がどういう経路で韓国化したのか、興味がわきます。身近な魚の名前をただつけただけなのでしょうけど、タイがなぜフナになったのか、気になります。

 韓国には「フナパンのようによく似ている」という言葉があります。親子が似ていると、瓜二つというような意味で使います。この言葉もタイヤキが入ってきてからできたのでしょうから、フナパンの由来は謎のままです。耳にするたびに、おいしいタイヤキが思い出されて困ってしまいます。

 中のあんこも韓国化した味付けになっています。日本のに比べて、甘さ控えめで塩がきいたあんこです。あまり甘いあんこに慣れていない韓国の人にはこのくらいの甘さがちょうどいいのでしょう。ほっそりしているし、甘さ控え目だし、いくつも食べられそうです。今年の「フナヤキ」のお値段は4つで1000ウォン。とっても安いですね。ぜひ、お試しを。

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