子どもの誕生日会
小学生の子どもがいるので、いろいろなことを経験するのですが、驚いたのが誕生日会です。うわさにはいろいろ聞いていたし、ニュースなどではプレイルームなどがついているレストランでお金をかけて誕生日パーティーをやることへの批判なども耳にしていました。アメリカのように誕生日パーティーを請け負うイベント会社もあります。
わたしの住む地域は大規模なアパート団地があり、その中に小学校もあるため、子どもたちは団地内が生活圏です。誕生日会も天気がよければ、団地内の公園でピクニックのように行います。学校とは別に母親たちが準備するため、クラスによって多少やり方など違うようですが、低学年のうちはクラスメート全員を呼んで公園で誕生日会をやるというのが一般的なようです。
小学校のクラスは35人ほどで、夏休みや冬休みなどが長いことを考えると、1ヶ月に4,5人は誕生日となります。韓国は3月から新学期なのですが、3月はまだ外も寒かったりしてそれぞれの家でやっていました。お互いに親しくなってくると、1ヶ月に何人かまとめて一度の誕生日会にしたりします。誕生日会の数日前には子どもが手作りの招待状を持って帰ってきますので、親はその日時をよく覚えて、プレゼントを用意しなくてはいけません。プレゼントは3000ウォンから10000ウォンくらいまでの学用品がほとんどです。当日は母親が暇なら、子どもについて行って、お母さんたちも食事をしたり、おしゃべりをしたりと交流する場となります。(誕生日会を平日の昼間に準備できる母親が多い地域でなければ、パーティー自体もないようですが)
子どもが誕生日を迎え、実際に準備する側になりました。子ども35人、母親15人程度の軽食とおやつなどを準備するのは大変なことだと実感できました。呼ばれる側でいつも食べながら、出前のピザやチキンばかりなのを残念に感じていたのですが、実際にもてなす側になってみると、とても大人数の料理を手作りする気持ちになれないのでした。結局5人の誕生日となったので、フルタイムで働く1人を除く4人の母親たちが1週間前から準備したのでした。
当日、用意した料理は以下の通り。
・チキン
・オデン(スープにさつま揚げ風のものとそうめん入り)
・キムパプ(韓国風海苔巻き)
・パジョン(ネギと海産物入りお焼き)
・トングランテン(韓国風ミニハンバーグ)
・コルベンイムッチム(サザエとそうめんの辛味和え)
・トックコチ(串に刺して甘辛く焼いたお餅)
・お餅(先生へも箱入りでプレゼントしました)
・プチトマトとバナナ
・特大ケーキ
・お菓子の詰め合わせ(子どもたちへのお土産)
・コーヒーと緑茶(お母さんたちにふるまう)
そして、これらの料理のほとんどは近くの惣菜屋さんが特注で作って公園まで配達してくれるのでした。なかなか便利にできているものだと感心していたけれど、予算もかなりかけるのでびっくりでした。
秋の青空の下、ピクニック気分でおいしいものをクラスメートと食べながらの誕生日会はたしかに楽しいものです。子どもたちはあっという間に席を立ち、公園で遊んでいるので、その間母親たちは料理を食べたり、お茶を飲んだりしながら、学校のことや教育のこと、子育てについてなど絶え間なくおしゃべりするのでした。クラスメートの兄弟たちもやってきて、いっしょに食べたりするのもわいわいといいものでした。一人外国人の母親ですが、気さくな韓国のお母さんたちとこうして交流することで情報も入ってくるし、気の合いそうな人も見つかるし、役立つことの多いイベントだと思います。
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