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日本国内/滋賀特派員ブログ FUNAZUSHI-MARU

日本国内・滋賀特派員が現地から日本地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


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滋賀の紅葉で有名なところは北は鶏足寺に、東は永源寺や湖東三山と言われるお寺。南は石山寺や三井寺、日吉大社といった大きなお寺が並び大変な人出で賑わっています。それ以外にも滋賀には沢山の寺社があり、観光客が比較的少なくひっそりとしたところもあるんです。
今回はそんなスポットの一つを紹介します。


安土城で有名な安土町に(近江守護:佐々木六角氏)が居城とした観音寺城があった繖山があります。
繖山に観音正寺というお寺があり、「教林坊」はこの観音正寺の末寺として605年に聖徳太子が創建したものだと伝わります。


随筆家:白洲正子は著作「かくれ里 石の寺」の中で、
~麓の石寺という部落は、世捨人のような風情のある村で、かつては観音正寺の末寺が三十以上もあり、繁栄を極めたというが、現在は教林坊というささやかな寺が一つ残っているだけである。~
と紹介しており、麓の雰囲気も含めひっそりとした侘びさびの世界を味わえる場所となっています。


国道8号線から教林坊の看板のところを繖山へ向かい、車1台分の細い地道を抜けたところにあります。
麓の駐車場に車を止めて、竹林を上がると一つ目の門が。


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茅葺の門が侘びさびの世界に誘ってくれています。


しばらく木々の中を進むと庭園のある境内へ入る二つ目の門があり、入ったところにある書院にて拝観料を払います。

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境内には約300本のモミジがありますが、まだちょっと本格的な紅葉には早かった様子・・・・。
それでも書院の上には赤く染まったモミジが、空を隠すくらいに鮮やかな色で覆っています。


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書院を抜けると小堀遠州作の石の庭園があります。もともとこの辺りは古墳があって、佐々木氏の名前の起源も御陵(みささぎ)から来たと言われています。


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そんな古墳の巨石を利用した見事な庭園が広がっており、教林坊が「石の寺」と言われる所以となっています。


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庭園は巨石もろとも見事な苔に覆われており、緑のじゅうたんの上に落ちる紅葉や草花の赤が映えます。

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もう少ししたら緑の苔の絨毯には赤い落ち葉が広がって、ますます美しいでしょうね。


庭園の奥には本堂があり、ご本尊は聖徳太子作の石仏です。

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上の写真は本堂に祀られたお前立ち本尊の十一面観世音菩薩。


庭園を一巡りすると、書院に戻ってきます。
書院の中にも入ることができ、中から庭園を眺めることも。

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書院の屋根裏には大黒天様が祀られています。

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現在11月1日~12月10日の期間は秋の特別拝観が実施されており、11月18日からは夜間ライトアップも。
教林坊の紅葉はこれからまだまだ綺麗になっていくんではないでしょうか?
僕もこの秋もう一度、今度は夜間に行ってみたいですね!

拝観料:大人500円 小人200円
拝観時間:9時30分~16時30分
住所: 滋賀県近江八幡市安土町石寺1145
お問い合わせ先: 0748-46-5400
アクセス: JR琵琶湖線安土駅より、タクシーにて5分
     車なら名神八日市インターより10㎞ほど


2017年11月18日

現在の琵琶湖は近代化の中で湖岸の風景は、埋め立てや開発などで大きく姿を変えてきました。
室町時代に選定された「近江八景」もそのいくつかは影響を受け、当時の景観は失われたものもあります。


今回紹介する「唐崎」は近江八景の中では「唐崎の夜雨」として登場し、歌川広重の浮世絵では雨が降る暗闇に大きな松のシルエットが浮かび上がるように描かれており、大変印象的なものとなっています。


その大きな松のある風景が今でも「唐崎」には残っていました。


ちなみに唐崎は大津京時代からの地名で、唐崎という字の他にも「韓崎」「辛崎」「可楽崎」など様々な字があてがわれたことも。
元々湖西は歴史的に朝鮮半島や中国などの渡来人との結びつきが強い地域と言われますが、この字にもそういった歴史が感じられます。

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唐崎を守っているのは、「唐崎神社」です。
唐崎神社は日吉大社の摂社で、社務所の方も普段は日吉大社にいらっしゃるようです。(御朱印も日吉大社にいって頂くとのこと)


鳥居をくぐって奥に進むと、

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境内の中央に現在3代目と言われる唐崎の松が・・・枝を大きく左右に張り出して鎮座しているのが見えてきます。

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これが3代目「唐崎の一本松」です。


境内にあった案内によると、初代は1581年に大風で倒れ、その後に植えられた2代目は幹の周囲が9m、枝ぶりは東西72m・南北86m・高さ27mもあった超巨大な松であったそう。広重の浮世絵もこの松を描いたんでしょうね。
その2代目も大正10年には枯れてしまい、その後を継いでいるのがこの3代目なのです。
2代目ほどの風格はないものの、張り出した枝ぶりは綿々と繋いできた唐崎の歴史を感じるには十分でしょう。

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松の脇にはひっそりと芭蕉の句碑も建っています。
芭蕉の句碑は滋賀のあちこちにかなり沢山あるので、そうしたものを探して歩くのも面白いですよ。


そしてこの唐崎が八景に選ばれた理由がわかる風景・・・

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ここは琵琶湖に突き出た小さな半島のような場所にあり、松のバックには雄大な琵琶湖が広がります。
松の緑と琵琶湖の青がとってもきれいなコントラストを描いています。


でも花より団子、ですよね。
唐崎神社の鳥居の前には、1軒だけ”みたらし団子屋さん”があります。

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「近江かぎや」さんは江戸時代からこの唐崎の場所で団子を作り続けているお店。


お店では注文してからじっくりと焼いてくださいます。

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香ばしい焦げ目がカリっとしてて中はモッチモチのお団子には、代々受け継がれている絶妙な甘さ加減の秘伝のタレが絡まって、本当に美味しいです。


かぎやさんの店内にも飾ってあったのが「手筒花火」の筒。
ここ唐崎では日吉大社の祭礼として、7月に「みたらし祭」が行われ、琵琶湖の湖上で勇壮な手筒花火の競演が見られます。


みたらし祭にみたらし団子の組み合わせ? と言えば有名なのは京都 下鴨神社。
下鴨神社がみたらし団子の発祥の地と言われていますが、実はこちらの唐崎も「みたらし団子発祥の地」らしいです。
もしかすると堅田(昔は下鴨神社の御厨であった)と同じように、唐崎も下鴨神社と何か関係あったのかもしれません。
そんな歴史的な謎も秘めた唐崎。今はひっそりと佇む老松だけが知っている秘密かもしれませんね。


寺田物産(近江かぎや)
住所 滋賀県大津市唐崎1-8-1
TEL 077-578-0277
営業時間 9:00~16:00
定休日 木曜(祝日の場合は営業)


2017年11月11日

人はなぜ「あかり」に吸い寄せられるんでしょうね・・・
この時期になると日本全国いたるところで、イルミネーションで街が飾り付けられるところが多くなると思います。
滋賀でも駅前や琵琶湖畔の一部ではそういったイルミネーションの季節になってきましたが、草津ではそれらとはちょっと違った「灯り」のイベントが開かれました。

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すでに14回を数える「草津街あかり」は、草津川跡地公園を挟んで両側に広がる、旧東海道・旧中山道沿いの道やお家、お寺や神社の境内がほのかな蝋燭や行灯のあかりで照らされます。


メインは今年にオープンした草津川跡地公園内の「あかり銀河」

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草津川はいわゆる天井川として水も以前は流れてはいたのですが、付け替えをされて今は跡地公園として市民の憩いの場になってます。
そんな草津川に2日間だけの光の川が出現しました。光の1個1個はロウソクに火が灯されたもので、雨風が少しでもあれば成り立ちません。本当に奇跡的な景色です。


街道に降りて散策すると、街のあちこちに灯りが灯されてます。そのどれもが手作りの行灯などで、中には市内の幼稚園・保育園の園児達の作品も。

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ハロウィーンのカボチャお化けも妖しく光ります。

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街道沿いには普段は奥まったところにいくつかのお寺や神社があります。
といっても観光的に有名なものでもなく、普段なら通り過ぎてしまうようなごく普通のお寺などです。
しかし、この夜だけは特別!

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参道や境内は灯りで様々にライトアップされています。

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この日だけの夜の特別御開帳の仏像があるなど、普通のイルミネーションイベントとは一味違うのです。

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他にもこの日だけの庭園ライトアップなど、ほのかな灯りにマッチした落ち着いた催しが至る所に!

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ライトアップだけではありませんよ。
ほのかな灯りが照らし出す世界には音楽もマッチします。

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お寺の本堂を利用したトワイライトコンサートが開催されていました!


伊砂砂神社の拝殿でも・・・、

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もう、これは違いが分かる大人のためのイベント? ここまで普段の近所の寺社がムードあるステージになるのかと不思議です。


この日は他にも草津で一番重要な施設も無料開放! 

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草津宿本陣は普段は夜には閉まっていますが、この日だけライトアップされ、中に無料で入館できます。

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その名も「陰影礼賛」というイベント。室内は撮影できませんが、暗闇の中に飾られた花や中庭が薄っすら赤色に照らされ、ますます幻想的。


そんな草津宿本陣を越えて、「草津マンポ」(草津川の下をくぐるトンネル)を北へ進むと中山道です。

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こちらはさらに落ち着いた雰囲気。人通りは少なくてゆったりと街灯りに浸ることができます。


今回はまだまだ紹介しますよ!僕もかなりこのイベント気に入ったんです。(実は写真は120枚くらい撮りましたが、断腸の思いで20枚まで削ったんです。地球の歩き方的には10枚程度に抑えるべきなんですが・・・これ以上ムリ!)

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あかりにもいろいろありますが、これは孟宗竹から造られた竹筒ライト。繊細な細工が施されており、1つずつ見ていても飽きません。

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カラフルなライトもたまには、オッと思ませますね。


あかり銀河の紹介でも触れましtが、これら灯りのほとんどを1つずつ蝋燭に火がつけられているのです。

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消えたら誰かが付けにくるのかなと思ってたら、付けて回っている方がいました。この手の掛けようがスゴイ!

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でもやっぱり花より団子・・・
(・・・って団子です。そのままでした。)
やっぱりお腹も満たさないと幸せ度が高まらないですよね。この草津街あかりではいわゆる屋台などの夜店も地元の方や街道のお店が出されています。
立木神社から入ってすぐの老舗菓子屋さんでは焼き団子を店の前で焼いてました。思わずゲット!

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別のお菓子屋さんでは、わらび餅や焼きたてのどら焼きが大人気で行列になっていましたよ。


でもFunazushi-maruは、こっちが好き・・・

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造り酒屋の生原酒が一杯300円でいただけます。これでほろ酔い気分で見る街あかり・・・僕はこれが最高!

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草津に夜に「乾杯!」



2017年11月 6日
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  • 特派員プロフィール
  • 滋賀特派員

    滋賀特派員
    FUNAZUSHI-MARU
    近江国 彦根に生まれ京の刷物屋で働き、週末は東海道・中山道の分岐点「草津」を中心にロードバイクで街道を駆け巡っておりやす。昨年は東海道57次(大阪:高麗橋~東京:日本橋)をロードバイクで走破。
    琵琶湖だけじゃない近江の国の知られざる魅力を少しでも多くの方に知っていただければと活動中!
    ブログ:FUNAZUSHIの国から.work DISQUS ID @disqus_IL7NPPr8QW

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