海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP > 特派員ブログ > 日本  > 滋賀特派員ブログ > 生水(しょうず)の郷「針江」~琵琶湖の暮らしの原風...

日本国内/滋賀特派員ブログ FUNAZUSHI-MARU

日本国内・滋賀特派員が現地から日本地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2018年3月21日

生水(しょうず)の郷「針江」~琵琶湖の暮らしの原風景(1)


生水(しょうず)の郷「針江」~琵琶湖の暮らしの原風景(1)

琵琶湖の源流と「カバタ」
こんにちは、Funazushi-maruです。


皆さん「カバタ(川端)」ってご存知ですか?

kabata.JPG

生活の大事な場所となっている針江のカバタ 撮影:Funazushi-maru


カバタとは川の水や井戸の水を家の中へ引き込んで、洗い物や飲み水などとして利用する水場のことです。
今は田舎であっても家の中にある蛇口から水を使うことがほとんどだと思いますが、滋賀県高島市新旭にある「針江」という集落ではこの「カバタ」を今も生活の重要な場所として利用し続けています。


4harie.JPG

焼き板、紅柄の家々が並ぶ針江の街並み 撮影:Funazushi-maru


集落には110世帯の家があるのですが、そのうち今もカバタを利用しているのは、なんと108世帯だそうです。


冬場、滋賀の中でも特に雪深くなる高島市のあたりは、琵琶湖の1/3もの水を供給するまさに源流となる場所。
県境に連なる山々には日本を日本海と太平洋側にわける「中央分水嶺」があり、そのあたりの山にしみ込んだ雨水は100年をかけて川や伏流水となり麓へとたどり着きます。




生水(しょうず)の郷「針江」

山にしみ込んだ雨水は地下を流れてやがて琵琶湖へたどり着きます。しかし琵琶湖自体が大変な量の水の塊。その強大な水圧に跳ね返された水は地面に向かって湧き出すのです。

7kabata.JPG

集落のあちこちに湧き出る水 撮影:Funazushi-maru


そのような水が湧き出る集落がここ「針江」なのです。


少し前までは「針江」は一見どこにでもある集落の一つとみられていました。
住人の方々もカバタのある生活を取り立てて意識せず、ごく当たり前にあるものとして生活されておられました。
ある時、写真家の今森光彦さんという方がこのカバタのある集落に注目し、2004年にNHKハイビジョンスペシャルで放映されてから世界に知られる集落となりました。
それ以来、国内外はじめ多くの人が訪れるようになったのです。


2suisha.JPG

針江集落の中心にある水車 撮影:Funazushi-maru


ただし、針江は観光地ではありません。カバタも家の中で生活の場となっているもの。
しかしテレビの力はすごいもので、何もない小さな集落に沢山の人が押し寄せ、敷地の中に入り込む人も・・・
そこで針江の人々は考えました。来る人を拒んでも見たい人はどんどんやってくる。
だったらあらかじめ見せることのできるカバタを決めておき自分たちで町を案内することで、来る人を受け入れつつも勝手に自分たちの生活を荒らされないようにできるのではと・・・
そして針江に「生水の郷委員会」という組織を立ち上げ、町に来た人を有料でガイドする仕組みを作られました。
有料にしたことで観光客増加への一定の歯止めがかかる効果にもなりました。


shozu.JPG

針江の公民館 ガイドツアーの出発点 撮影:Funazushi-maru


今回、僕はこのツアーに参加し針江のカバタについて学んできました。
次回はその針江のカバタや魅力について伝えていきます。




針江生水の郷(http://harie-syozu.jp/
滋賀県高島市新旭町針江
針江生水の郷委員会事務局
TEL:090-3168-8400
TEL:0740-25-6566
AM10時~PM4時


電車:JR湖西線新旭駅から循環バス利用10分(針江公民館下車)
車:国道161号 今津方面から高島市役所の標識を右折
  ※集落には大きな駐車場はありません。できるだけ公共交通機関を利用してください。




記事の商用利用を希望される際はコチラからお申し込みください。
カテゴリー 生活・習慣・マナー 自然・風景 見所・観光・定番スポット
2018年3月21日
« 前の記事「春の烏丸半島に「自分だけのホットドッグ」が味わえるカフェオープン!」へ
»次の記事「生水(しょうず)の郷「針江」~琵琶湖の暮らしの原風景(2)」 へ
滋賀特派員 新着記事
人知れず奥永源寺に架かる橋
河辺いきものの森・愛知川の河辺に残された貴重な里山
雪原を思わせる白い蕎麦畑と、珍しい赤蕎麦の花が見頃です!
坂本のよもぎ餅専門店〜比叡 三九良(さんくろう)
梨とブドウの季節到来! もりやまフルーツランド
夏休み、銅鐸博物館で古代の暮らしに触れてみよう!
この夏、ビワイチ新スポットが登場!
翠色に輝く御池を訪ねて......

近畿旅行 旅スケジュール

旅行者の作る、新着!旅スケジュールをご紹介します。 ■滋賀県の旅行記・口コミ「旅スケ」へ

日本国内にもどる

  • 特派員プロフィール
  • 滋賀特派員

    滋賀特派員
    FUNAZUSHI-MARU
    古より湖と街道の国だった近江。趣味の自転車で走るうち、そんな地元の魅力を再発見し日々ブログにて発信しています。東京から滋賀へと続く東海道・中山道は自転車で走破。五街道制覇が当面の目標です。守山市、草津市を中心に自転車で滋賀の魅力を届ける活動もしています!
    ブログ:FUNAZUSHIの国から.work
    びーもサイクル協議会HP DISQUS ID @disqus_IL7NPPr8QW

  • リーダーに登録

地球の歩き方Web特派員募集