フナだけじゃない!湖北の郷土料理「焼鯖そうめん」とは

公開日 : 2019年01月26日
最終更新 :

滋賀でサバ!

「滋賀で鯖?」と思いましたか?

滋賀県は琵琶湖こそあれ海の無い県ですからね。

滋賀はフナズシが有名だからと言ってフナばっかり食べているわけではありません(まあ、当たり前ですけど...)。

滋賀の北部(湖北)は北陸との結びつきが強く、若狭からの海の恵みを琵琶湖を通じて京へ届ける道筋に当る場所でした。そんな湖北地域は鯖の食文化があるのです。長浜紹介の第2弾は湖北名物「焼鯖そうめん」を食しに、長浜黒壁スクエアにある名店「翼果楼(ようかろう)」さんへ行ってきました。

焼鯖そうめんと言えば❝翼果楼❞

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黒壁スクエア周辺には他にも9軒以上焼鯖そうめんを出すお店がありますが、翼果楼さんは焼鯖そうめんの専門店なのです。

北国街道沿いの築200年の商家を改装した店構えは大変趣があります。

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入り口は正面ではなく店の右手に...。この日は土曜日のお昼時真っ最中。何組か待ちが出ていましたが、10分程度で中に入れました。

なお翼果楼さんではウェイティングボードなどはありませんので、中に一度入って店員さんに来店を告げておく必要があります。

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店内はどこか郷愁を覚える雰囲気に溢れています。黒塗りのどっしりとした壁や梁に懐かしさを感じるレトロな置物、思わずほっこりとしてしまいます。

郷土料理・焼鯖そうめんとは?

2階の座敷に通され、お目当ての「焼鯖そうめん」を注文。

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頂いたのは焼鯖そうめんと白ご飯のセット「鯖街道」1340円。

焼き鯖そうめんはその昔、五月の田植えの時期に行われていた「五月見舞い」という湖北ならではの風習が関わっているそうです。

田植えは大変な重労働であったことと、この5月という時期は昨年の米も底をつきる頃。そんな農家に嫁いだ娘に焼鯖を送ることで、少しでも栄養価の高いものをと思う親心が「五月見舞い」という風習としてこの地域にあったのそうなのです。

そんな焼鯖を甘辛く煮て、その煮汁でそうめんを炊き合わせたものが「焼鯖そうめん」として受け継がれています。

焼鯖そうめんのエピソードのように、ホクホクとして優しい味の焼鯖は、これだけでご飯が何杯でもいける美味しさ!

そうめんに白ご飯という組み合わせは、まさに関西伝統のお好み焼き定食や焼そば定食といった炭水化物ダブルパンチではありますが、元々この地域でも焼鯖そうめんをご飯のおかずとして食べているそうなので、これが正解!

絶妙な濃さの味付けが本当に絶品です。

ちなみに焼鯖そうめん単品でも結構ボリュームはありますよ。

翼果楼の「焼鯖そうめん」、故郷のありがたさを感じる一品です。

【翼果楼】

〇場所:〒526-0059 長浜市元浜町7-8

〇TEL:0749-63-3663

〇HP:http://yokarou.com/index.htm

〇アクセス:

 JR北陸線「長浜駅」下車 徒歩3分 

筆者

滋賀特派員

フナズシマル

皆様に是非訪れてほしいマニアックな滋賀のマニアックなスポットをご紹介していきます!

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