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2019年11月26日

天空の寺院と城址、繖山(きぬがさやま)・観音正寺


天空の寺院と城址、繖山(きぬがさやま)・観音正寺

安土城の隣が熱い!
安土と聞けば皆さんが思い出すのは「安土城」ではありませんか? そう、織田信長が天下統一目前に作った、日本で最初とも言える壮大な天主を持った城です。 残念ながら、本能寺の変で信長が倒れると城は焼け落ちてしまいました。現在は発掘調査が行われ、「安土城址」として山全体を覆うような壮大な石垣を今も見ることができ、往時を偲ばせてくれます。


この安土城と向い合せというか、尾根続きに安土山の倍以上に大きな山「繖山(きぬがさやま)」があります。実は、ここには安土城ができる前から山全体を石垣で覆う広大な城館「観音寺城」がありました。だけど、こちらは城好きか、西国三十三所巡りの方でもない限り知られていないマニアックなポイント。なのでマニアックな滋賀特派員Funazushi-maruとしてはこちらを紹介しちゃます。




近江の天空の城

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繖山の麓には、安土城のことがいろいろわかる「安土城考古博物館」 があります。
ここから林道で、繖山の頂上へと続く有料道路(普通車600円)の入り口に繋がっています。(ちなみに自転車は無料です)


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林道の途中、観音正寺の駐車場に行くまでに、観音寺城へと続く登山道があります。そこから徒歩約20分でたどり着いたのは...


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まさにこれは近江の天空の城、観音寺城の大石垣です!


安土城も素晴らしいのですが、こちらの観音寺城・大石垣には、ジブリアニメの天空の城ラピュタみたいに人々から忘れ去られた物悲しさを感じさせられ、思わず見とれてしまいました。
観音寺城は、室町時代に近江守護だった佐々木六角氏の城。織田信長の近江侵攻によって佐々木六角氏は敗れ、廃城となりました。




天空の寺院と人魚伝説

一度林道へ戻り、先へ進むと駐車場(ここは無料)があります。こちらは駐車台数は多くはありませんので注意。


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そしてここから更に440段の石段を上がると...、


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視界が広がり、眼下に安土の平野が広がりました! ここが天空の寺院と言われる西国三十三所巡りの三十二番札所、「繖山・観音正寺」 です。


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観音正寺には山門はなく、大きな仁王像が門の代わりに睨みを利かせています!


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境内は細長く、一番奥に本堂が。途中、お釈迦様の坐像がありました。


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こちらが本堂。総白檀造りの千手千眼観世音菩薩がご本尊です。本堂横にある大きな石が沢山積まれている場所も奇妙な景色を作り出していますね。


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実はこの観音正寺、日本で唯一「人魚伝説が残るお寺」なんです。


1400年前、この山の麓は琵琶湖の一部でした。そばを通りかかった聖徳太子は、ふとこの湖畔で人魚と出会います。
人魚は聖徳太子に、「私は前世漁師であり、殺生を業としていたため、このような姿になりました。繖山にお寺を建て、どうか私を成仏させてください」と懇願。その願いを聞き届けた聖徳太子は、千手観音の像を刻み寺を建立したという(観音正寺HPより)。そんな伝説があるお寺だったとはつい最近まで知りませんでした...。


聖徳太子創建ですから、安土城どころか観音寺城もその頃はありません。先に観音正寺がここにあったわけで、観音寺城はこのお寺の境内自体を、佐々木六角氏が自分たちの本拠(城)として後から使うようになった...、そのように言われています。




是非、安土城に行く前に繖山を訪れ、安土城考古博物館で勉強してから安土城へ向かえば、コンパクトなエリアの中で戦国時代の歴史の流れを実感できること間違いなしです!




【観音正寺】
〇場所:滋賀県近江八幡市安土町石寺2番地
〇TEL:0748-46-2549
〇HP:http://kannon.or.jp/
〇アクセス:
 電車:JR琵琶湖線「能登川駅」下車 近江鉄道バス八日市駅行(観音寺口下車)
    参道より徒歩40分
 車:名神高速「竜王IC」より観音正寺裏参道山上駐車場へ



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カテゴリー 見所・観光・定番スポット
2019年11月26日
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    古より湖と街道の国だった近江。趣味の自転車で走るうち、そんな地元の魅力を再発見し日々ブログにて発信しています。東京から滋賀へと続く東海道・中山道は自転車で走破。五街道制覇が当面の目標です。守山市、草津市を中心に自転車で滋賀の魅力を届ける活動もしています!
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