甲賀忍者の総社「油日神社」

公開日 : 2020年03月24日
最終更新 :

忍者の里の中心地

甲賀と言えば、伊賀と並んで忍者の住んでいた場所として有名です。

実際この二つの地域は、現在は滋賀と三重の2県に分かれているものの隣り合って存在しています。

甲賀の忍者と言われた人々は普段は農業や林業に勤しみ、いざとなれば滋賀に残る城跡1300の内、甲賀内に230か所もあると言われる城に籠って戦ったのです。

彼らの地域では飛びぬけた力を持つ領主は存在せず、「甲賀郡中惣」と言われるような地域の小集団が複数まとまった形で自治を行っていたのです。

(彼らの城などについての記事はこちら

そんな彼らの信仰の中心であり、話し合いの場でもあったのが甲賀の総社と言われたのが「油日神社」なのです。

油日神社とは

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JR草津線の滋賀県側の最後の駅「油日駅」から約400mほど先に一の鳥居が現れます。ここから約2㎞弱のところに油日神社はあります。

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近くにある油日岳が御神体の油日神社。その昔油日岳に大明神が降臨し、油の火のような光を発したということから「アブラヒ」大明神として祀られたのが由縁のようです。

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油日神社と言えば、この立派な楼門が有名。

というのも近年は映画やテレビのロケ地になることが多く、知らず知らずの間にあなたも油日神社を見たことがあるかもしれませんよ。

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楼門から続く回廊が特徴的な造りとなっており、飾り気はないものの質実剛健な雰囲気はまさに甲賀武士の信仰を集めた場所という感じが伝わってきます。

このシンプルな雰囲気が他の神社にはないロケーションとして映画のシーンに合うのでしょうね。

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境内には「甲賀歴史民俗資料館」というのもありますが、こちらは事前予約が必要となっています。

4月の中旬にもなると、神社参道には「鬱金桜(うこんざくら)」と言われる黄色い桜が咲くそうです。

こちらも是非見てみたいですね。

新型コロナウイルスの影響がなかなか収束しないですが、滋賀の各地でも春の本番を迎えつつあります。

滋賀では現在コロナウイルス感染者が少数で落ち着いているため、現在閉館している県各地の施設も3月25日より徐々に開館するそうですよ。

なかなかお出かけが難しい今、人ごみの少ない(笑)滋賀でゆったりとした旅を楽しんでみてください。

【油日神社】

〇場所: 滋賀県甲賀市甲賀町油日1042

〇TEL:0748-88-2106

〇HP:http://www.aburahijinjya.jp/index.html

〇アクセス:

 新名神 甲賀土山ICから約20分

 JR草津線 油日駅下車徒歩30分 

筆者

滋賀特派員

フナズシマル

皆様に是非訪れてほしいマニアックな滋賀のマニアックなスポットをご紹介していきます!

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