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日本国内/滋賀特派員ブログ FUNAZUSHI-MARU

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2021年2月24日

早春の西の湖の風物詩、「ヨシ刈り」体験に行ってきました


早春の西の湖の風物詩、「ヨシ刈り」体験に行ってきました

こんにちはフナズシマルです。
このところ4月並みに暖かくなったり、また真冬並みに寒くなったり......。寒暖差の激しさに戸惑いますね。
皆様体調には十分ご注意を。


さて先日、近江八幡にある「西の湖」(元は琵琶湖の一部だった内湖)で毎年この時期行われている「ヨシ刈り」に参加してきました。


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おだやかな春の西の湖 撮影:Funazushi-maru


「ヨシ」は、イネ科の植物で、昔から琵琶湖や内湖の周辺に多く生えており、屋根材や簾の材料として利用されてきました。丈夫で質のいいヨシが育つように、2月の中旬になるとヨシ刈りが行われているのです。


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西の湖のほとりにある「近江八幡市安土B&G海洋センター」前に集合。


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そこからテクテクとヨシ刈りの場所まで歩きます。


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歩くこと10分ほど。現場に着くと、すでに何人かのボランティアの皆さんが作業をされていました。


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主催者の方から作業用にそれぞれに鎌とロープを渡してくださいました。
ヨシが生えているのは湿地帯なので長靴が必要かと思っていましたが、実は底の厚みがしっかりしたトレッキングシューズの方がいいそうです。
その理由はこちら。


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すでにヨシ刈りが終わった跡には、いたるところにヨシの切り株がまるで竹槍のように鋭い切り口で残っているのです。下手に転けてしまったり柔らかい靴でまともに踏みつけたら怪我しそうですね。
ちなみに地面は思っているよりも乾いてしっかりしているので、濡れたりすることはなさそうです。


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ヨシを刈るときは、できるだけ根本のところに鎌の刃を斜めにあてて引き上げるように刈ります。
茎に直角だと切りづらいのですが、斜めだとサクサクと気持ちよく切れますよ。
その結果、斜めに鋭く切れた切り株が残ることになるのです。


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刈り取ったヨシは、写真のような木枠の上に積み上げ、ロープで束にして置いておきます。
あとで束ごとに運び出すのです。このとき、できるだけ折れていないものだけを揃えながら束ねていきます。


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参加していた子供たちも楽しそうに頑張っていました!




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ヨシ原ならではの少しおもしろい体験があるのです。
主催者の方が来て近くでジャンプされると、私の立っていたところに振動が伝わり地震でも起きたように揺れました。
実はしっかりしていたように見えていたこの地面ですが、水の上に浮いていたのです。
先ほど刈り取ったヨシのうち、太めの丈夫なものを地面に突き刺していくと、どんどん地中に入っていきます。
普通の地面ならこんなに刺さることはないのですが、スルスルと1mくらい入っていきました。


ヨシは種子植物なのですが、地面の下には地下茎が縦横無尽に伸びており、そこから新芽が出て繁殖していくのです。
その地下茎の浮島の上に私たちは立っていたのでした。


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ヨシ刈りをしていて気づくのは、生えているのはヨシだけではないってこと(当たり前ですが......)。セイタカアワダチソウのようなほかの植物も当然ながらいっぱい生えています。
刈り取った後はヨシ焼き(火入れ)を行ない刈り後の根本部分を焼きます。そうすることでほかの雑草などを焼き払ったり病気のもとになるものを除去でき、新しい芽からは大きくて丈夫なヨシが育ちます。
知らない人が見ればヨシ原は人の手が入っているとは思わないでしょうが、実は畑と同じようにちゃんと人の手を入れることで、この景色が保たれていたのです。


昔から湖国の資源として活用されてきたヨシは、以前は多くの生産業者や加工業者がいることでヨシ刈りも保たれてきたのですが、いまは市場も減り高齢化などで業者も減ってしまったことで、ヨシ刈りをする人も少なくなってしまいました。
そのためほとんどはボランティアによってヨシ刈りが行われているとのことでした。


西の湖の風物詩と言えるこのヨシ刈りの風景、滋賀県の大切な宝物として残していくことができればと切に思います。




ヨシについて詳しい情報はこちらのウェブサイト(公益財団法人 淡海環境保全財団 )にありましたので参考にどうぞ。



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2021年2月24日
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