うなぎ料亭「山重」・天下取り決戦の歴史舞台で味わう鰻

公開日 : 2021年03月21日
最終更新 :

こんにちは、フナズシマルです。

瀬田の唐橋ってご存知ですか?

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日本史上、何度も戦いの舞台に登場し、「唐橋を制するものは天下を制す」と言われた日本三名橋のひとつです。

古くは日本書紀にも登場し、本能寺の変では安土城に向かった明智軍の進行を止めるために織田信長配下の山岡景隆によって焼き落とされました。その後は豊臣秀吉が再建しています。

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唐橋の東詰にはその山岡景隆の居城「瀬田城」がかつて存在し、今は石碑のみが建っています。

瀬田川沿いにあった瀬田城の跡地はは江戸時代に入って膳所藩の別邸「臨江庵」となりました。

やがて「臨湖庵」として湖魚料理を中心に提供する料亭となって長く愛されてきました。

その味を引き継いだのが室町時代に瀬田で鰻の引売り屋台として創業した"山形屋右重衛門"。

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現在はこの地で400年以上続く老舗として「うなぎ料亭・山重」という店名で美味しい鰻料理を提供されています。

この歴史的なストーリーが気になって、前から一度行ってみたいと思っていたのです。

まずはホームページ(http://www.yamaju.me/)から予約。

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お店は瀬田唐橋から150mほど東へ進んだところにあります。近江国一宮・建部大社もすぐ近くです。

お店に入ると静かで落ち着いた雰囲気。

料亭とつく場所には完全不慣れなフナズシマル、若干緊張しつつ店員さんに案内されたほうへと進みます。

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席は半個室(格子状の仕切りと扉で区切られている)となっており、他のお客様とも十分なスペースが確保されており密にもならず安心ですね。

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鰻重にするか、ひつまぶしにするか悩んだ末、まずは基本を攻めようと鰻重(檜:鰻一匹 4,950円税込)を注文。

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しばらくして鰻重登場! 肝吸も付けましたよ。

ご飯も大盛りはお値段変わらずに変更可能です。もちろん大盛り!

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山椒は2種類が用意されています。

木製の容器に入っているのは、京都の七味屋本舗の山椒とのこと。

もう一つはGABANの仁淀川山椒です。

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大きく肉厚の鰻がまるまる一匹乗せられた鰻重は、香ばしく焼かれた外側はパリッと内側はふんわりとしてとてもやわらかい。タレは濃すぎず甘すぎず、鰻の風味を引き立てしっかり伝えるサッパリ目のお味。これがご飯にも鰻にもちょうど良いくらいに絡んで思わずがっついてしまいそうになります。やばいやばい、ここはうなぎ料亭なので上品に...。

見た目の量的にはちょっと心許ないかと思いましたが、結構お腹いっぱいになりました。

「急がば回れ」という諺の発祥の地・瀬田の唐橋。

東海道を草津(矢橋港)から船で大津へ向かう旅人は、比叡山から吹き下ろす風に邪魔され船が何日も出ない日があったそうです。それなら唐橋を渡って徒歩で大津へ向かった方が早いということから、「武士(もののふ)の やばせの船は はやくとも いそがば廻(まわ)れ せたのながはし」と歌に詠まれたのが由来です。

美味しい瀬田鰻を食べられるなら、急がず唐橋に回っていくのが今も昔もオススメですね。

(うなぎ料亭・山重)

住所:滋賀県大津市瀬田1-16-15

電話:0120-13-8103

営業:11:00〜15:00(L.O.14:00)

         17:00〜21:00(L.O.20:00)

定休:火曜日 

筆者

滋賀特派員

フナズシマル

皆様に是非訪れてほしいマニアックな滋賀のマニアックなスポットをご紹介していきます!

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