Castelvetranoでオリーブ会社視察

公開日 : 2018年03月30日
最終更新 :
筆者 : 小湊照子

今回は、シチリア産の食用オリーブ(イタリア語でolive da tavolaもしくはolive da mensa)のお話です。

シチリアのシチリアの南西部に位置するCastelvetrano(カステルヴェトラ―ノ)という街。

観光客には全く知られていないであろう、この町、実は食用オリーブの生産地として有名です。

以前、通訳のお仕事でCastelvetranoの生産者を訪れる機会がありました。

オリーブが好きの方は、「Castelvetrano(カステルヴェトラ―ノ)」と聞いただけでピンとくるんだそう。

日本にもたくさん出回っているこのカステルヴェトラ―ノの食用オリーブは、

鮮やかな緑色と、カリッとした歯ごたえが特徴のもの。

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上の写真の左下のオリーブが、まさに日本に良く出回っているカステルヴェトラ―ノのオリーブ。

この様な特徴は、まさにカステルヴェトラ―ノ方式と呼ばれるその加工方法にあります。

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それは、オリーブの渋抜きの際に苛性ソーダを加えること。

渋抜きが行われることから、甘みのあるという意味の「Dolcificate」とも呼ばれます。

この加工方法は、海外に出ているカステルヴェトラ―ノのオリーブでは一般的となっております。

一方、地元の方はこのカステルヴェトラ―ノ方式ではなく、自然なナチュラーレ方式といって渋抜きを行いません。

確かに色も自然な濃い緑色のままとなり、味も少々苦みが残るタイプとなります。

地元の人に言わせると、カステルヴェトラ―ノ式は科学的な味がするらしく、お好みじゃないそう(笑)。

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イタリアではワインのおつまみとして一般的な食用オリーブ。

日本でもオリーブがもっと広まっていくと良いなぁ、と思う今日この頃です。

筆者

イタリア特派員

小湊照子

イタリアのシチリア在住で会社経営者です。

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