Castelvetranoでオリーブ会社視察
今回は、シチリア産の食用オリーブ(イタリア語でolive da tavolaもしくはolive da mensa)のお話です。
シチリアのシチリアの南西部に位置するCastelvetrano(カステルヴェトラ―ノ)という街。
観光客には全く知られていないであろう、この町、実は食用オリーブの生産地として有名です。
以前、通訳のお仕事でCastelvetranoの生産者を訪れる機会がありました。
オリーブが好きの方は、「Castelvetrano(カステルヴェトラ―ノ)」と聞いただけでピンとくるんだそう。
日本にもたくさん出回っているこのカステルヴェトラ―ノの食用オリーブは、
鮮やかな緑色と、カリッとした歯ごたえが特徴のもの。
上の写真の左下のオリーブが、まさに日本に良く出回っているカステルヴェトラ―ノのオリーブ。
この様な特徴は、まさにカステルヴェトラ―ノ方式と呼ばれるその加工方法にあります。
それは、オリーブの渋抜きの際に苛性ソーダを加えること。
渋抜きが行われることから、甘みのあるという意味の「Dolcificate」とも呼ばれます。
この加工方法は、海外に出ているカステルヴェトラ―ノのオリーブでは一般的となっております。
一方、地元の方はこのカステルヴェトラ―ノ方式ではなく、自然なナチュラーレ方式といって渋抜きを行いません。
確かに色も自然な濃い緑色のままとなり、味も少々苦みが残るタイプとなります。
地元の人に言わせると、カステルヴェトラ―ノ式は科学的な味がするらしく、お好みじゃないそう(笑)。
イタリアではワインのおつまみとして一般的な食用オリーブ。
日本でもオリーブがもっと広まっていくと良いなぁ、と思う今日この頃です。
筆者
イタリア特派員
小湊照子
イタリアのシチリア在住で会社経営者です。
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