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シンガポール/シンガポール特派員ブログ 仲山 今日子

シンガポール・シンガポール特派員が現地からアジア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2014年4月 2日

シンガポールでリピーター続出のフレンチ『Fleur De Sel』


シンガポールでリピーター続出のフレンチ『Fleur De Sel』

最近オープンしたばかりなのに、リピーター続出で連日お店がいっぱいという、人気のフレンチがあると聞いて、タンジョンパガーエリアにやって来ました。昔ながらの「ショップハウス」と呼ばれる奥行きのある建物が並び、美味しいレストランやお洒落なショップのそろう、人気のエリアです。

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出迎えてくれたのは、シェフのアレキサンドルさんと、サービス担当の奥様、フェロニカさん。
中に入ると、奥にオープンキッチンが広がり、開放感あふれる明るい店内です。
シンガポールの五つ星ホテル、マンダリンオリエンタルで、シェフとサービス担当としてそれぞれ働いていたご夫婦が、「こんなお店があればいいな」と思っていた夢を、そのまま形にしたお店だそう。

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テーマは、「トランスペアレント(すべてが見える)」と言う事。「お客様には、何も隠し事なく誠実でいたい」と話す、フェロニカさんの横で、ジャムにすると言うルバーブを剥き始めるアレキサンドルさん。付け合わせに添えるジャムひとつ取っても、こうして、目の前のオープンカウンターのキッチンで1から丁寧に作られています。

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パリのホテルプラザアテネにある、ミシュラン三ツ星シェフ、アラン・デュカスの旗艦店、その名もそのまま「アラン・デュカス」でも腕を振るって来たアレキサンドルさんですが、気さくにお客さんと話しながら、様々なリクエストに応えてくれます。お客さんの求めている物を、顔を見ながら提供する、というのがモットー。「きょうは何が食べたい?」というようなやり取りの中で、メニューを柔軟に替えてもらえるので、常連さんが多いのも納得です。

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奥には最大12人で使える個室がありますが、基本的に個室料がいらないのも嬉しい限り。この日も、ビジネスミーティングの常連さんがいらしていました。ちなみに、個室の窓は、外からは基本的に見えないようになっていて、中からはキッチンの雰囲気が楽しめる、マジックミラーのような作りになっているのだそう。この辺りも、「すべてが見える」お店作りを、というお二人のポリシーが感じられます。

目指しているのは、気軽に行けるけれど、ビジネスのお客さんを招待する事も出来るし、デートにもいい、超高級なファインダイニングとビストロの中間の立ち位置だそう。
なるほど、ランチは38シンガポールドルからなので、ちょっといい事があった時に行ってみようかな、と思える値段です。

今回は、48ドルのランチコースを頂きました。
パリ生まれニース育ちのアレキサンドルさんが作る料理は、どこか南仏の香りがします。

まず、アミューズとして出て来たのは、暑いシンガポールで嬉しい、冷たいトマトのガスパチョ。自然なトマトの味わいで、そのままのトマトを食べているかのよう。塩気もきつすぎず、上品なお味です。

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前菜のフォアグラは、りんごがたっぷり乗った手作りのタルトタタンが添えられていて、フォアグアのコクと、りんごの甘酸っぱさ、添えられたビネグレットソースの酸味と、様々な味の調和が楽しめます。また、滑らかなフォワグラと、サクサクのタルト生地の食感の違いも楽しいです。

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でも、何と言っても特筆すべきは、前菜としてもうひとつ選べる、ロブスターのビスク。アレキサンドルさんが自ら目の前でソースを注いでくれるのですが、一口食べると、しっかりとストレート勝負のエビの味。味わいはクリーミーなのですが、しつこくありません。最初からクリーム等を入れずに、まずはロブスターで出汁を取って、最後にクリームを入れるから、こう言った味が出るんだそう。

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そして、中に入ったクルトンが、ずっとサクサクで、口の中に楽しい驚きが広がります。これまで、クルトンに大して敬意を払って来なかったのですが、クルトン観?が覆される、ウルトラクリスピーぶり。しっとりとしたロブスターの身、口の中で弾けるクルトンの対比を、ふんわりと泡立てられたビスクが優しく包み込む感じは、まさに絶品です!

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そして、メインのお肉。焼き加減は、私はミディアムでお願いしました。甘酸っぱいセミドライトマトとカリカリのレタスのソテー、そしてテンダーロインの旨味がしっかりと感じられます。さりげなく添えられているのは、シェフの生まれ育った南仏を思わせる、香り高い黒オリーブ。こうして目の前で調理してもらってできたてをいただくのは、とても贅沢な気分です。

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ちなみに、お肉のフォークはハイブランドのラギオール、しかも1本1本お店の名前を刻印してもらったと言うこだわりぶり。細かい所まで手を抜かず、本当に好きな物を集めて作ったお店、と言うのもうなずけます。

お腹に余裕があれば、お勧めしたいのがチーズ。コンディションの良いチーズが色々と揃っています。私は、大好きなブルゴーニュの赤ワインに合わせて、エポワスと、カルバドスで表面を洗ったカマンベール、そしてブルーチーズを頂きました。エポワスの熟成感も良く、決して大きくないお店なのに、いい品揃えです。

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そして、キューバ産の70%カカオで作られたチョコレートのデザート。濃厚なカカオ感と、中に入っているナッツの食感の面白さ、ひんやりしたアイスクリーム。お店の名前の由来でもある塩の花、フルールドセルが入った塩キャラメルの程よい塩気がアクセントになっています。

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最後は、ふわふわの泡がたっぷり乗っているカプチーノで締めくくり。

美味しい物を、素敵な雰囲気の中で、でも予算を気にせず楽しみたい。そんなわがままな願いを叶えてくれる、素敵なレストランです。上質な材料を揃え、素材の味を丁寧に届ける。引き算の上手なシェフなので、健康志向のビジネスマンや女性、年配の方に、特にお勧めしたいです。

ちなみに、店名の「フルール・ド・セル」というのは海水から塩を作る時の、一番上の部分。
お客様に、一番良い品質のものを提供したい、というお二人の思いがこもっています。「目の前のこの人の為に」料理を作っている、という思いが、じんわりと伝わって来る、温かいお店です。

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<DATA>
Fleur De Sel
営業時間:ランチ12:00~14:00、ディナー18:30~22:00 日曜休
(金・土曜のディナーは18:30~か20:30~スタートのみ)
住所:64 Tras Street #01-01 Singapore 079003
電話: +65 6222 6861
URL:http://fleurdesel.com.sg/

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カテゴリー レストラン・料理・食材
2014年4月 2日
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      仲山 今日子
      元テレビ山梨、テレビ神奈川アナウンサー。現在はフリーアナウンサー、ディレクター、ライターとしてお仕事を受けています。シンガポールのテレビ局J Food & Culture TV 勤務、All Aboutシンガポールガイドブログ。趣味は海外秘境旅行&食べ歩き、現在約40カ国更新中。

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