知らないと危険?シンガポールでのNG!集

公開日 : 2014年05月14日
最終更新 :

今月のお題、シンガポールのタバコ事情。シンガポールでは、日本に比べてタバコに関する規制がことさら厳しいのですが、それだけでなく、実は様々な禁止品・禁止事項があるのです。

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そして、「シンガポールはファイン(素敵な、の意味のほかに、罰金という意味も)シティー」、と冗談交じりにいわれるほど、シンガポールの罰金制度は厳しいもの。

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※罰金制度をジョークにしたお土産も色々あります

ちなみに、実刑になった場合も、シンガポールは「外国人だから」「未成年だから」といった理由で刑が軽減されることはなく、きっちりと刑を執行する国。「これくらい大丈夫でしょ」と甘く見ると、とんでもない結果になることも・・・・・・!

そこで、喫煙者も非喫煙者も、旅行に行く前に知っておきたい、シンガポールのNG集をまとめてみました。

【タバコについて】

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※歩きタバコは絶対につつしんで!

まずは、お題の「タバコ」について。シンガポールでは、18歳を過ぎれば、タバコもお酒も嗜むことができます。ただ、健康を害するとして、バーやレストランであっても、屋内は禁煙。屋外のテラス席なども、喫煙にできるのは、席数の20%までと決まっています。

歩きタバコも禁止、オーチャードロードなどの繁華街の路上やバス停のそばには、下がゴミ箱になった大きな灰皿があり、それを取り囲んで吸う場合は、問題になりません。

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また、シンガポールではタバコはとても高価。街中いたるところにある、セブンイレブンなどのコンビニエンスストアや、スーパーマーケットなどで買うことが出来ますが、10シンガポールドル程度から。しかも、日本のように横に控えめに「健康を害する恐れがあります」と書かれているのではなく、タバコの害によって病気になった、という患部の、かなりインパクトのある写真が大きく載っています。私は喫煙者ではありませんが、もし喫煙者でも、これを見たら、「タバコをやめよう」と思うかも・・・・・・・。

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日本と同じように、どこでもカウンターの奥で売られていて、対面での販売です。

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コンビニエンスストアでも売られています。

高価なので、「日本から持ち込もう!」と思う方も多いようなのですが、ちなみに、タバコに関してはシンガポールでは免税はありません。1本でも持っていれば、課税対象ですので、必ず税関を通ってください。赤いランプの「申告あり」のゲートを通りましょう。そこで、タバコを見せて申告し、税金(1本あたり0.352シンガポールドル)を支払い、レシートを受け取ってください。このレシートは、タバコを吸う際に必ず持ち歩くようにしましょう。

ちなみに、もし、申告せずに緑の「申告なし」のゲートを通ろうとしたのが見つかれば、5000シンガポールドルの罰金、もしくは、2年以下の懲役になりますので、必ず申告してくださいね!

そして、税金を支払っても、タバコを吸う際に税金を支払った際のレシートを持ち歩かないと、1箱(20本)につき、500シンガポールドルの罰金が課せられることがありますので、ご注意ください。

また、電子タバコはシンガポール国内では持つこと自体禁止されていますので、くれぐれも持ち込まないようにしてくださいね。

【お酒について】

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シンガポールでは、お酒は普通に飲む事ができますが、アルコール飲料には高額な税金がかけられていて、アルコール度の高いものほど、割高になっています。スーパーなどでは、ビールは350ミリリットルで1缶3シンガポールドル弱と、あまり日本とは変わりませんが、ワインなどは安くてもフルボトルで20シンガポールドル程度はします。日本のお酒も手に入りますが、日本酒よりも、アルコール度数の高い焼酎の方が高価、なんて言う逆転現象も。

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日本酒と焼酎、値段を比べてみてください。(上が日本酒、下が焼酎です)

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ちなみに、日本(海外)からのシンガポールへのお酒の持ち込みの免税範囲は、1リットルまで。ビールでも、日本酒でも、焼酎でも一律1リットルです。

【その他、飲食物について】

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MRTやバス、タクシーなどは基本的に飲食禁止。見つかった場合は500シンガポールドルの罰金が課されます。カフェなどでテイクアウトの飲み物を頼むと、たいていは手提げの袋や、持ち運びがしやすいように持ち手をつけて渡してくれます。ちなみに、地下鉄・バスなどでも、携帯電話の使用は自由です。時々、イヤホンもつけずに大音量で動画を見ている人がいて、閉口することも。

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意外な持込禁止品は、チューインガム。噛んだ後のゴミによる美観の問題、清掃にかかわるコスト、そしてチューインガムを使ったいたずらが多発することなどから、チューインガムは個人の使用であっても、持ち込みが禁止されています。

見つかった場合は、1万シンガポールドルの罰金だとか。気をつけてくださいね!

もちろん製造・販売も禁止なので、お菓子売り場でもガムは見かけません。その代わり、フリスクのような強いミントのタブレットや、メントール系の飴、メントスなどのチューイングキャンディーを良く見かけます。

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ドライバーさんや、夜勤のあるマンションの管理人さんなどは、眠気予防にメントスを持ち歩いている方が多いです。ガムの代わりには、そういったものを利用するといいかもしれませんね。

【番外編】

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いかにも南国シンガポールらしい、と思える罰則もあります。例えば、街中で良く見かける高級フルーツ、ドリアン。高島屋など、日系スーパーの中でも、カットされたものが売られているのを見かけたりしますが、公共交通機関やホテルへの持込は禁止です。

また、麻薬の持ち込み、使用には極刑が適用されます。外国人で、母国の政府の嘆願があっても死刑が執行された事例がたくさんありますので、絶対にそのようなことのないようにしてくださいね。

以上、シンガポールの「ファイン=罰金」の側面を強調して来ましたが、基本的にシンガポールはとても過ごしやすい場所。人も優しく、食事も美味しく、街もきれいで安全。日本びいきの 人が多いので、海外旅行初心者の方や、赤ちゃん連れ・ご年配の方にも安心してお勧めできる、「ファイン=素敵」な国です。ルールを守って、シンガポール旅行をお楽しみくださいね!

筆者

シンガポール特派員

仲山今日子

趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。

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