8月・9月にシンガポールに来るなら、外せない! 月餅
日本ではお中元シーズンが一息ついた頃ですね。
お中元のように、シンガポールではお世話になった方に、この時期「月餅」を贈るのがならわし。
毎年8月は月餅商戦まっただ中。町中で月餅を見かけるようになると、8月になったなあ、と感じる風物詩です。特に、毎年オーチャードの高島屋には特設会場まで設けられ、連日大勢の方でにぎわっています。
規模の大きさ、お分かりいただけますでしょうか?
試食も気軽に出来ます
中華系の人たちにとって、旧正月の次に大切なのが、旧暦の8月15日、中秋節。
家族で集まって月見をし、円卓について丸い月餅を皆で分け合うのが、シンガポールの中華系の人々の中秋節の楽しみ方とか。
月見の際に道を照らしたランタンも、様々な形のものが売られています。
そもそも、月餅を食べる風習が出来たのは、今から650年ほど前、中国武将、朱元璋 が元を倒す為、戦う日を8月15日と決め、その旨を書いた手紙を月餅の中に忍ばせて他の武将に贈った事から来ているのだとか。朱元璋 はこの「月餅作戦」が功を奏し、見事に元を倒して明国の初代皇帝になったという縁起のいい食べ物でもあるのだとか。
今は、月餅の中には手紙ではなくて、朱元璋が見たらびっくりするような? 様々なものが入っています。
伝統的には、卵の黄身の塩漬けが中心に入っているのですが、最近は、卵の黄身の代わりに、丸いチョコレートの入ったものを良く見かけます。
外側がクッキーのような、日本でも見かけるベイクドタイプのもの以外に、様々なバリエーションが。アイスクリームでできた月餅まであって驚かされます。中でも、最近の流行はお餅のような皮の、スノースキンタイプ。日本の和菓子のような感じで、日本人の口に合います。
特にマンダリンオリエンタルホテルのスノースキンタイプの月餅が、香りがすっきりとしていて、味わいも軽やかで、お勧めです。
贈答用として作られている月餅、こちらもマンダリンオリエンタルの扇のマークが入った引き出し型の箱に入っていて、食べ終わった後も小物入れとして使えそうな、ゴージャスな作りです。
月餅は重たいし、苦手! と思っている方にも、是非試してみていただきたいお味です。
まずこちらが、今年の新作、グリーンティーとクランベリーのもの。
香り高い抹茶に、一瞬小豆に見えるものは、実はクランベリー。抹茶の凛とした濃い香りにクランベリーの酸味と香りが良く合い、暑いシンガポールで嬉しい、すっきりとした後味です。シンガポール人の知人は、「ウイスキーに合わせると最高! 特に日本の『響』と合う」と言っていました。抹茶の香り高さは、ウイスキーの樽の香りと合うのかも知れませんね。
そして、もう一つが定番人気のライチマティーニ。香り高いライチマティーニの入ったチョコレートトリュフが中心に入った、大人の月餅です。南国ならではのフルーティーなライチの香りと、しっとりとした餡、柔らかなお餅のような皮が良く合い、ロングセラーなのも納得です。
(どちらも8個入りで65シンガポールドル、2種類をミックスして買う事もできます)
ちなみに、こちらは日中の陽射しの中での持ち歩きは4時間、冷蔵庫に入れて4日が賞味期限です。バラ売りもしているので、ホテルに持ち帰って、おやつに食べても良いかも知れません。
高価な月餅を贈るほど、相手への敬意が伝わると言う文化もあり、マンダリンオリエンタルでは、1188シンガポールドル(約10万円)もする、月餅の入った限定のトレジャーチェスト(宝箱)の販売もしているそう。上でご紹介した月餅に加えて、燕の巣の入ったカスタード餡、黒トリュフ入りの蓮の実餡、高麗人参エキス入りなど、高級食材を使った限定フレーバーが入っているとか。
月餅の販売は中秋節当日(2014年は9月8日)まで。日本にはないこの時期ならではのシンガポールの文化、ぜひ「味わって」みてくださいね!
<DATA>
■Mandarin Oriental Hotel
月餅販売時間:11:00~21:00(ホテル1階、オーチャード高島屋の特設会場でも販売)
住所: 5 Raffles Avenue, Marina Square, Singapore 039797
TEL:+65 6885 3500
URL: http://www.mandarinoriental.com/singapore/hotel/hotel-news/
アクセス:MRTプロムナード駅から徒歩10分ほど
<お勧めレストラン一覧>
筆者
シンガポール特派員
仲山今日子
趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。
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