マリーナベイサンズ最上階、抜群の眺望のレストラン&バー「KU DÉ TA」
マリーナベイサンズホテルの最上階、57階に位置するレストラン&バー、「KU DÉ TA」。
赤と黒がテーマカラーで、テーブルコーディネートやパラソルもこの2色が基本です。眼下に展望台「スカイパーク」を望むという、この開放感、お分かりいただけますでしょうか?
クデタと言えば、バーのイメージが強いですが、実はこちらにはレストランがあり、アメリカで活躍するフュージョン和食の巨匠、"ノブ"こと、松久信幸さんに師事した、フランス人のフレデリック・フォショー(Frederic Faucheux)シェフが、和食系のフュージョン料理を提供しています。去年来たばかりというフレデリックシェフは、新しいメニューを創作に余念がなく、今は90%ほどが新しいメニューに変わっています。
シンガポールに来て和食?と言う方もいらっしゃるかも知れませんが、シェフのコンセプトは、素材を生かした和食の技法やエッセンスを取り入れた、新しい切り口の料理で、シンガポールらしさも楽しめます。
まず、突き出しのような感じでお願いしたのは、揚げたシシトウガラシに醤油とアサツキをあしらった、Wok fried shishito (14シンガポールドル)。
そして枝豆!ですが、チリソースにからめてあって、暑い中ビールと一緒に楽しむのも良さそうです。(Edamame with chilli garlic、 12シンガポールドル)
和食と言えば、忘れてはならない、刺身。釣りスナッパーの刺身、(Line caught wild snapper sashimi & fresh summer truffle、 40シンガポールドル)
とは言え、普通の刺身ではありません。漂うトリュフオイルの香りに、刻んだトリュフが載せられたもの。下には大根のツマが敷かれていますが、醤油と柑橘類で軽く下味がついていて、とてもさっぱりと頂けます。オーストラリアで一本釣りされたスナッパーなので、とても肉質がよく滑らか。上質な素材を使っているのがよくわかります。
こちらのお皿のみならず、柑橘類の酸味を上手に使い、あっさりと軽く仕上げているのは、NOBUで修行したシェフならではという印象です。
シンガポールでは、醤油を使っても、どうしても全体的に味付けが甘めになってしまうお店が多いのですが、こちらのシェフは基本的にすっきりとした塩味でまとめているので、日本人の口に合うと思います。
続いては、魚介類の前菜、(Swordfish sashimi、 24シンガポールドル)
南アフリカ、ケープタウンの「NOBU」で働いていた時代にシェフが惚れ込んだと言う、質のいい太刀魚を使った料理です。南アフリカから取り寄せているという太刀魚は、身が分厚く、口に入れると、トロを食べているような脂ののった魚の味わいが満喫できます。さっぱりとしたサワークリームの酸味が嬉しい、クリーミーなトマトソースとガーリッククルトンで仕上げてあります。
「KU DÉ TA に来たなら、絶対に試すべき!」と勧められたのが、スティッキーベビースクイッド、(Crispy-sticky baby squid、 18シンガポールドル)。
小さなイカのフリッターで、冷めてもカリカリの衣、まわりには甘辛いソースがかけられていて、おつまみにもぴったりの品です。
ちょっと変わった組み合わせにトライしたい! という方にお勧めなのは、一風変わった巻き寿司の、豊かロール(Yutaka roll、34シンガポールドル)。
中にフォワグラとカリカリのサーモンスキン、表面にはあぶったホタテが載った珍しい品。ソースは味噌を使ったクリーミーなものでした。
シェフの新作、海老の天ぷらが載り、中にはアスパラとマグロのたたきが入ったスパイシーツナロール(Spicy tuna roll、22シンガポールドル)。
チリの入ったマヨネーズが食欲をそそります。
同じく新作メニューが、冷製のカニのサラダ(Crab tian、24シンガポールドル)。
粗く刻んだ黒こしょうがアクセントに添えられ、たっぷりの使ったカニが贅沢、そして上に載ったトビッコの食感が楽しい一品です。
さっと炒めた付け合わせのブロッコリー、(Wok fried broccolini、14シンガポールドル)は、ポン酢のようなソースと共に提供され、油っこくなく頂けます。
また、シメジ等たっぷりのキノコを炒めた、Spicy fried mushrooms (14シンガポールドル)には、チリが少し入っていて、食が進みます。
メインディッシュの本日の釣り鮮魚のパンフライ(Pan fried linefish、36シンガポールドル)は、バターの香り豊か。
こちらに、やはりさっぱりしたポン酢のようなソースをつけます。きょうはフエダイ(スナッパー)。魚の質にも影響する丁寧な包丁さばきは、やはり和食仕込みのシェフという感じがします。
程よく脂の乗った、アメリカ産の牛肉にシャキシャキしたワサビと醤油を合わせた一皿、(US prime 'brandt beef' ribeye、52シンガポールドル)。
ワサビ醤油が、柔らかいビーフに良く合います! サイドには胡麻のソースで和えたほうれん草が。
ラム(Grilled rack of lamb、48シンガポールドル)は肉質が良く、とてもしっとりとしています。ソースにはクルミのジュースが入っていて、上にもクルミがあしらわれていますが、特に脂身の辺りの香ばしさは絶品。
臭みもほとんどありません。甘辛い照り焼きソースのようなソースで頂きます。
フレッシュな豆苗のサラダが添えられています。
最後は、Arineペストリーシェフによるデザート。シンガポールの食材を生かしたものもあり、外せません!
まずドライアイスに包まれて出て来たのは、りんごづくしのデザート('Apple & honey' 、18シンガポールドル) 。
下には林檎のグラニテ、果肉がたっぷりの林檎のゼリー、細切りにした林檎、はちみつのクリームとハニーコームをキャラメリゼして薄く伸ばし、カリカリにしたもの。様々な林檎の味わいが楽しめ、はちみつと林檎の相性も抜群。
続いては、見た目も楽しい、「シンガポールスリング」(Singapore sling、18シンガポールドル)。
シンガポールスリングの材料を分解して再構築したという品で、パイナップルのフォームが載った、グラスをイメージしたホワイトチョコを割ると、ドンベネディクティンのゼリーが登場します。
チェリーとチェリーソルベ、フレッシュなパイナップルと合わせて、一口でいただくと、まさにあのシンガポールスリングの味!
アルコールが苦手でシンガポールスリングはちょっと...という方も、このデザートなら、シンガポール発祥のあの味を楽しめるかも。
その他、シンガポールらしい南国の香りを感じられるデザートと言えば、Lassi meringue and strawberry prosecco(18シンガポールドル)。胡椒を使ったカリカリのメレンゲと、ココナッツアイス、ピスタチオフォームに、テリーヌのようなプレゼンテーションの、苺の入ったプロセッコのゼリーが綺麗に盛りつけられています。
ココナッツクリームにはインド風のヨーグルト、ラッシーが入っていて、ほのかな酸味とはっきりとした濃厚なミルク感が楽しめ、全体をメレンゲの胡椒が引き締めています。
マリーナベイサンズのプールを真横に望むバーエリアは午後6時以降は18歳以下の立ち入り禁止、また大体午後9時〜10時頃から音楽がかかりクラブ営業となります。
時間によって色々な使い方が出来るKu De Ta。
使い方に合わせて、訪れる時間帯を工夫してみてくださいね!
<DATA>
■KU DÉ TA
営業時間:ランチ 12:00〜15:00 (平日のみ)、ディナー 18:00〜23:00 (無休)
(週末はブランチあリ/クラブラウンジ(バー)は毎日11:00〜深夜)
住所: SkyPark at Marina Bay Sands, Tower 3 1 Bayfront Avenue , Singapore 018971
TEL:+65 6688 7688
URL: http://kudeta.com/singapore/
アクセス:MRTベイフロント駅から直結
<お勧めレストラン一覧>
筆者
シンガポール特派員
仲山今日子
趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。
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