【速報】 今年も大盛況! Epicurean Market 2015

公開日 : 2015年08月14日
最終更新 :

去年は9月に行われた美食の祭典、Epicurean Market、今年は8月14~16日にマリーナベイサンズのSans Expo & Convention Center で開催。初日の様子を速報します!

マリーナベイサンズに店を持つセレブリティーシェフが集合する年に一度の大イベント。それぞれのブースで、テイスティングサイズの料理を提供するだけでなく、シェフ直伝のテクニックを披露する料理講座もあり、その技を間近で見ることもできます。その他、ファーマーズマーケットで新鮮な野菜を手に入れたり、日本酒やワインなどに親しむこともできます。それぞれのブースでは、シェフのオリジナルの調味料等の販売も行っているので、珍しいお土産を探している方にもぴったり。

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3日間の通し入場チケットは28シンガポールドルですが、38シンガポールドル相当のワイングラスがついてきます(在庫がなくなり次第終了。料理の試食等は別料金)。

開始に先立って行われたメディアイベントでは、ハーレーに乗ってセレブリティーシェフが登場。マリーナベイサンズらしい凝った演出です。

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今年は、和食のファインダイニング、Hide Yamamotoの、 山本秀正シェフが初登場!マカオとマニラに出店を控えた忙しい合間を縫っていらっしゃいました。

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「日本の食材を使い、シンプルに調理した料理」がコンセプト。築地から週に2便、北海道から週2便という新鮮な食材によって織りなされる料理です。シンガポールで行われた予選を勝ち抜き、日本の「握り寿司グローバルコンテスト」でシンガポール代表として出場したローカルのシェフによる寿司は、すらっと美しい江戸前の形。

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「お客さんを前にして握る寿司。彼は英語や中国語、マレー語も堪能。世界から来るお客さんに、カウンター越しのやり取りを楽しみながら食べて欲しい」と、山本シェフ、笑顔を見せていました。

続いては、相変わらずの温かいホスピタリティー、「Waku Ghin」の和久田シェフ。

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シグネチャーのボタン海老とウニ、キャビアの前菜、脂の乗ったマグロにレモンが入った酢飯でひねりを利かせた一皿、最高級の和牛を鉄板で焼いたものは、シェフの出身地静岡のワサビと共に提供されます。焼き上げる度に担当のシェフが鉄板をピカピカに拭き上げる仕草も、お店と変わりません。

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鉄板が鏡のようになっています

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上に乗っている丸いものは??と、和久田シェフにお聞きすると、なんとタピオカをポン酢に漬けたのだそう。ジュレをかけるのではなく、タピオカというのもシンガポールらしくて面白いアイデア。「イベントで出す時には、味付けの部分をどうやって加えるかいつも工夫している」そう。確かに、これだと見た目も美しいし、食べる側もこぼして服を汚したりする心配もありません。こういった細かい心配りは、やっぱり日本人シェフならでは、と感じます。

いつも謙遜して「外国に住んでる期間が長いから、日本人というより外国人だよ」と言う和久田シェフですが、こういった部分を含めて、日本の美意識をとても大切にしていると感じます。

去年は同じブースだったお菓子の部門が独立して、違うブースになっていました。近々、ケーキ等を扱うお店がオープンするということです。「ケーキも去年よりグレードアップしているよ!」とのことだったので、きょうは時間切れでお邪魔できなかったのですが、ぜひ期間中に再度行ってみたいと思っています。

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「CUT」のジョシュアシェフは、クラブケーキ。素材を大切にするジョシュアシェフらしく、「細切れになったカニじゃなく、しっかりとカニ肉の塊を味わえる」クラブケーキ。つなぎを使わず、「アメリカ産のブルークラブが99%だよ!」と、なんともリッチな味わい。

そして、今年また大きく変わったお店をご紹介。

近日中にオープン予定、CUTと同じくウルフギャング・パック氏プロデュースの新店「Spago」のブースが出ていました。ビバリーヒルズにあるお店のアジア初の支店。CUTよりクラッシックなコンセプトになるんだとか。

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こちらでは、チュイルに生マグロのタルタルが入ったフィンガーフードが提供されました。

グレッグシェフにお聞きすると、チュイルには、白みそと赤みそを混ぜて使っているそうで、カリカリとした軽い食感とリッチな味わいの対比が見事でした。

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「日本の食材は・・・ "まさご(ししゃもの卵)も入っているよ!"」というシェフ、日本の食材についてもかなり精通しているようです。ジョシュアシェフによる日本の食材にインスパイアされた料理も絶品ですが、Spagoも新しい驚きを提供してくれるお店になりそうな予感です。

シンガポールの書店で一番見かける料理本の著者かも知れません、ゴードン・ラムゼイプロデュースの新店、「Bread Street Kitchen」。フィッシュ&チップスに、フレッシュな(そして英国らしい)グリーンピースを合わせたスナックを提供していました。

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Sky on 57では、新しくバーエリア「Flight」 が完成。キッチンはSky on 57と同じだそうなので、バーフードのクオリティも高そう。それだけでなく、バーで使われるトニックウォーターに至るまで、なんとキッチンで手作り! 「キッチンはもちろん忙しくなるけど、美味しいものを提供したいからね」と、ジャスティンシェフ。マリーナエリアの花火もとっても綺麗に見えるロケーションということなので、ぜひチェックしてみたいと思っています。

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そして、インフィニティープールの真横にあることで知られる CÉ LA VI。3ヶ月前に KU DÉ TAから改名、何が変わったのか気になっていたのですが、フレデリックシェフの和食にインスパイアされた、軽やかな料理を引き続き食べられると知り安心。

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メニューやスタッフも変わらず、ブランド名のみの変更とのことでした。(ちなみに、あす香港のCÉ LA VIがグランドオープンするそうです。)

また、お酒好きの方には、ウィスキーやカクテルについての講座を行う「World Class」がお勧めです。

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シンガポール建国50周年にちなんだ、シンガポールの風景が手彫りされた貴重なシリアルナンバー入りのボトル(25ボトル限定)も置いてありました。

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シェフ直伝の料理教室、マスタークラスでは、「Mozza」 のナンシーシェフと、「Adrift」のデイビッドシェフによる野菜をテーマにした料理が披露されました。

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特に、デイビッドシェフが「きゅうりの板ずり」から、「昆布締め」まで、日本の料理の伝統とテクニックを細かく学んでいることに感銘を受けました。「Umami」は既によく使われる言葉ですが、外国のシェフから、日本の料理のテクニックがこんな風に披露されるのを見ると、不思議な感じがしました。

料理の世界の最先端を味わうことのできる、「エピキュリアン・マーケット」。きょう8月14日は午前1時まで、8月15日、午前11時~午前1時、8月16日、午前11時~午後9時となっています。

きょうとあすの夜はアフターパーティーと銘打って、CÉ LA VI のDJによる音楽とカクテルなどを楽しめます! マリーナベイサンズの最新の味を楽しめるイベント、美味しいもの好きな方、要チェックです!

〈DATA〉

■Epicurean Market 2015

会場:Sans Expo & Convention Center

会期:8月14日〜25:00

8月15日 11:00~25:00

8月16日 11:00~21:00

チケット:28シンガポールドル(3日間通し券)

筆者

シンガポール特派員

仲山今日子

趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。

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