シンガポールを代表するペストリーシェフの店、Antoinette
金融街から程近い、中心街の五つ星ホテル、ソフィテル・ソー(Sofitel So)。
そのロビーラウンジに、Antoinette(アントワネット)系列のティールーム、La Patisserie au Sofitelがオープンしました。
Antoinetteは、シンガポールを代表するペストリーシェフで、国際コンクールで何度もシンガポールチームを率いたPang Kok Keongシェフの店。
この新しい店では、ロビーラウンジ全体でAntoinetteのケーキやチョコレート、マカロンなどが楽しめるほか、他の店では週末にしか扱っていない、クロワッサンやデニッシュなどのヴィエノワズリー類を毎日提供しています。
工房で毎朝焼き上げるヴィエノワズリーは、全部で20種類ほど。フランス菓子の店だけに、チョコレートやカスタード、果物を使った正統派のデニッシュやブリオッシュが多いですが、そんな中でも珍しいのが、この店舗のオープンのために作られた、ローカルフレーバーのマレー風焼き鳥、「サテ」をアレンジしたSatay Swirl(写真左上、3.5シンガポールドル)。
実はこのホテルの前には、サテストリートでも有名なホーカーセンター、ラオパサがあるため、そのオマージュとして、オリジナルのサテソースを作り、デニッシュに仕上げたのだとか。食べてみると、アジアの香り漂うスパイシーさの中に、サテのソースに使われているピーナッツの香ばしさが広がり、シンガポールらしいデニッシュに仕上がっていました。
また、こちらのオープンは、金融街という立地もあって朝8時。これらのヴィエノワズリー類はテイクアウトも出来るので、出勤前にちょっと朝ごはん代わりに買っていく、という使い方もお勧め。
また、菓子店のヴィエノワズリーで、厳選した素材を使っているにも関わらず、お値段も1.5シンガポールドル~とお手ごろなのがうれしいところ。
定番のクロワッサン(Pure Butter Croissant、2.5シンガポールドル)は、フランス産のバターをたっぷり使った、豊かな香りが持ち味。
かなり大ぶりで、食べてみると、表面の部分が、とてもカリカリなのに、薄くて繊細。そして、中身はほのかに水分を残し、軽やかながらパサつかない食感。
そして、もうひとつのお勧めは、Pear Brioche Tart(2.5シンガポールドル)。中には桃とカスタードが入り、外側の繊細なさくさく加減、内側がしっとり、バターと卵がふんわりと甘く、表面の胡桃は香ばしくと、テクスチャーと味わいが複雑に重なり合い、満足度が高かったです。
その他、焼き上げてからバターに浸し、粉砂糖で仕上げたAntoinette's Kouglof(4シンガポールドル)も、優しい粉砂糖が口の中でふわりと溶け、ラム酒の香りが漂う、リッチなのに重たくない、魅力的なヴィエノワズリーでした。
そして、もともとはケーキを楽しむティールームのアントワネット。シンガポールのフレンチの老舗、Les Amisでエグゼクティブペストリーシェフを務め、フランスで行われたお菓子の国際大会でシンガポール代表を率いるなど、華やかなデザートで知られるPangシェフのケーキも、忘れてはいけません。
ケーキの中で、個人的に特にお勧めなのがこの3つ。
ローカルフレーバーを楽しみたい方には、JASMIN(9シンガポールドル)
シフォンケーキがベースになっていて軽やか。シンガポールらしいジャスミンの花のムースに金木犀ゼリー。甘い香りの花ですが、味わいは甘すぎずすっきりと食べられます。
ケーキは見た目で選ぶ!という方には、SUMMER(10シンガポールドル)
綺麗な水色にひなぎくのような白い花、草原のように見えるふわふわしたピスタチオスポンジが可愛らしいケーキ。
中には鮮やかなピンクのフランボワーズムースが入っていて、フォークを入れたときの驚き感もある、フォトジェニックなケーキ。ピスタチオのコクとフランボワーズの酸味は鉄板のコンビネーション。
どなたにでもお勧めできるのが、CHARLOTTE(9シンガポールドル)
見た目の水玉のインパクトから、はっきり濃いフルーツかと思いきや、表面のイチゴのゼリーの中には、バニラのムースがたっぷり詰まっていて、イチゴのショートケーキのクリームとイチゴの部分だけを食べているような印象。サイドにあしらわれたマシュマロのふわふわ感といい、お腹がいっぱいでも食べられそうな、ふわっと軽いデザート。
ソフィテルのロビーにあるため、飲み物はソフィテルのメニューから選びます。シグネチャーのソフィテルティー(8シンガポールドル)は、華やかな蘭の花にトロピカルフルーツの香りが漂い、特に、シンプルなクロワッサンやフルーツを使ったケーキなどに合いそう。
席は、窓側のアントワネット店内の席のみならず、ロビー全体を使えます。とってもかわいいソファー席などもありますので、お気に入りの場所を見つけてみてくださいね。
ちょっとした手土産にもぴったりのクッキーなどもあるので、得意先やお友達にプレゼントを、というような場面にも使えそう。
ヴィエノワズリー系は、クオリティが高いのに、リーズナブルな価格帯。気軽にテイクアウトができるのでお勧めです!
<DATA>
■Antoinette at Sofitel So Singapore
営業時間:8:00~22:00(無休)
住所:35 Robinson Road, Singapore 068876, Lobby Level
電話: +65 6701 6868
アクセス:MRTラッフルズプレイス駅から徒歩6分
筆者
シンガポール特派員
仲山今日子
趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。
【記載内容について】
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