World Gourmet Summit ロンドン二ツ星「UMU」東北への思いを込めた料理

公開日 : 2016年03月16日
最終更新 :

今年で20周年を迎える美食の祭典、ワールド・グルメ・サミットで、東北の復興を食で応援しようというイベントが行われます。

このコンセプトを考えたのは、元京都吉兆の副料理長、ジュネーブの国連大使の料理長などを経て、現在はロンドンのミシュラン二つ星レストラン、日本料理「UMU」で腕を振るう、石井義典シェフ。

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阪神淡路大震災でも自主的に炊き出しを行い、3.11の際にもロンドンでチャリティーイベントを行い、義援金を送ったり、その後もスイスのダボスで、被災地のシェフとのコラボレーションも行った石井シェフ。それでも、その後あまり具体的な支援ができていないことを、歯がゆく感じていたといいます。今回、ロンドンと違って日本食材が豊富に手に入るシンガポール、しかも震災から5年を迎えるタイミングということで、東北のおいしい食材や郷土料理に独自の解釈を加え、多くの人に味わってもらうことで、東北の魅力を知ってもらいたいと考えているとか。

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石井シェフがロンドンで提供しているのは「懐石料理」。でも、ロンドンでしか作れない懐石料理にこだわり、新鮮な地元の魚を手に入れるために、地元の漁師たちに活〆よりも更に魚の鮮度を保てる「神経締め」を教えるなど、良い素材を得るために流通から変革するだけでなく、イギリスを代表する料理のフィッシュアンドチップスをアレンジしたメニューを考案するなど、これまでにない、新しい懐石料理を生み出しています。

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今回のイベントには、「リメンバー・東北」という名前で、東北の郷土料理、「三五八(さごはち)漬け」という麹を使った漬物をアレンジ。気仙沼産の太刀魚に、東北産の山菜を合わせるなど、東北への思いを盛り込んだ皿も提供しています。

また、宮城の地酒、浦霞の提供も行うそう。

ご飯ものとしては、北海道の名店、「みえ田」の寿司が登場。また、シンガポールらしくマリーナベイエリアにインスピレーションを得たデザートも提供するなど、盛りだくさんの内容となっています。

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そんな石井シェフとともに料理をするのは、同楽(Tong Le)のDavid Liewシェフ、Ken Lingシェフの二人。

石井シェフは「シンガポール自体が初めてだし、中国料理のシェフとのコラボレーションというのもあまりない。ここから生まれる意外性を、きっと楽しんでもらえるはず」と語ります。

4月6日はAcqua Pannaとのペアリングディナーで、388シンガポールドル、4月7日・8日は WGS Epicurean Delights featuring Yoshinori Ishiiと銘打ち、料理のみの提供が330シンガポールドル。いずれもディナーのみの提供です。

予約はウェブサイトhttp://www.worldgourmetsummit.com/wgs2016/main.php/partner/details/id/57をご覧ください。

料理を楽しむのみならず、「アクティビティー」の要素も取り入れた楽しい食体験になるのだそう。

限定30席のみの、ぜいたくな空間となっています、興味のある方はお早めに!

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■World Gourmet Summit(ワールド・グルメ・サミット)2016

期間:2016年3月28日~4月24日

会場:シンガポール国内各提携レストランにて

イベント:Acqua Panna Pairing Dinner with Yoshinori Ishii(6日) & WGS Epicurean Delights featuring Yoshinori Ishii(7・8日)

住所:OUE Tower, Level 8 & 10, 60 Collyer Quay, Singapore 049322

電話:+65 6634 3233

アクセス:MRTラッフルズプレイス駅から徒歩5分

筆者

シンガポール特派員

仲山今日子

趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。

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