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シンガポール/シンガポール特派員ブログ 仲山 今日子

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2016年9月 8日

Janice Wongの旗艦店、National Museumにいよいよオープン!


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Janice Wongの旗艦店、National Museumにいよいよオープン!

シンガポールの歴史に関する展示が多く行われている国立博物館、National Museum。クラッシックな建物の一角に、シンガポールを代表するペストリーシェフ、Janice Wong(ジャニス・ウォン)のお店がオープンしました。

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店内には、エディブルアーティストとしても活躍するJaniceの作品が並びます。こちらは、お店で買うことができる、食べられる絵の具、Chocolate Paint(S$15)を使ったもの。

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チョコレートとマシュマロを使ったシックな色合いのペインティングも。

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そして、テーブルトップも実は、Janiceが作ったチョコレートアートです。全部柄が違うので、今日はどのテーブルにつこうか、なんて楽しみ方もできそう。

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日本ではスペースの制限もあり販売していないチョコレート、そしてシンガポールでもこの旗艦店でしか楽しめないアイスクリーム(S$5)も提供されています。

チョコレートは、並び方まで、アートの意識が集約されています。

アイスクリームは、Janiceらしい華やかでアーティスティックな色合いと、シンガポールならではのフレーバーがそろった独創的なもの。

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トッピングも凝っています。例えば、シンガポールらしいお米とレモングラスのアイスクリーム、Rice Lemongrassというフレーバーの上の華やかなピンク色の花は、Chains of Loveというロマンチックな名前のシンガポールのエディブルフラワー。

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そして、何と言っても注目は、この旗艦店限定で食べられる、モダンチャイニーズ料理の数々。元々自分がペストリーシェフである、という事から、麺や点心など、粉を中心にした料理にしたのだとか。

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その名の通り"DIM SUM(点心)"という本を最近出版したJanice、「私の点心の先生」と話す、Ma Jian Junシェフ(写真右)とともに、厨房に立っています。

メニューにも、強力粉、中力粉、薄力粉など、どんな「粉」を使っているかが書いてあります。
「自分はもともとペストリーシェフ。小麦粉だけでも、強力粉、中力粉、薄力粉、そして岡山からのもち麦粉など、様々な粉の魅力を伝えたい」と語ります。

中力粉を使って作った、色とりどりの小籠包、Hot Explosion XLB(Whisky Pork, Truffle Cheese Chicken, Foie Gras Pork Cherry, Srimp Ebi Kombu、S$20)

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私はFoie Gras Pork Cherryを頂きましたが、フォワグラの濃厚さにほのかなチェリーの香り、名前や見た目に反して、穏やかな味わいが印象的でした。実は、「素材の自然な味を生かしたい」と、化学調味料はすべての料理で無添加なのだそう。

小籠包のソースも自家製。
通常の黒酢と針生姜だけでなく、チリソースや干し貝柱のXO醤、マッシュルームのたっぷり入ったソースなど、バラエティもオリジナリティも豊か。

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強力粉を使った、シュウマイ3点盛り合わせ Mini Pots(Siew Mai、S$15) Portobello Rosemary, Caviar/ Shrimp, Parma Ham/Scallop, Olive Oil Caviar

ポルトベーロマッシュルームを使ったベジタリアンのシュウマイは、マッシュルームのしっかりとした旨味と食感があり、ベジタリアンでありつつも、満足度の高い一皿となっていました。


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テクスチャーやイメージがふくらむ名前の付いた点心セット、Signature 5 Dumplings(Elastic:Aubergine Peppers, Crystal:Scallop Prawn, Transparent:Mushrooom, Matt: Chicken, Crispy Skin:Potato Cured Pork、S$15)

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私は片栗粉を使ったエビとホタテの点心をいただきましたが、つるっ、もちっとした皮に、甘いエビとホタテが詰まっていて、外さないおいしさでした。

そして、ここからは様々な麺が登場。
Corn Noodles, Sous Vide Chicken(S$16)
トウモロコシの粉で作った麺に、鶏肉の出汁を合わせた麺は、とっても穏やかで優しい味。上には鶏ひき肉が乗っていて、お子様でも食べやすそう。中華のダブルボイルドスープを思わせるような、滋味たっぷりのスープと、素直なコーンの風味がよく合っていました。

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Crispy Charcoal Nest(S$22)
見た目のインパクトも抜群の、炭を使った黒い麺。そこに、一篇の詩を印刷した「紙」が。これは実はマッシュルームでできた特別な「食べられる」紙で、Janiceの好きな詩人、Henry David Thoreauの詩が印刷してあります。ここに、コラーゲンたっぷりの鶏肉の出汁をかけていただきますが、マッシュルームの紙が溶けて、旨味を増幅させる薬味のような役割を果たします。麺は一度揚げてあるので、香ばしく、マッシュルームの旨味を増幅します。また強力粉を使っているので、しっかりとしたこしがあります。トッピングは豚のバラ肉で、濃厚でしっかりとした味を楽しみたい、という方にぴったり。


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Black Red Duple Noodles(S$18)

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壁のアートにも使われている赤と黒のインパクト抜群の中力粉の麺を使ったのは、牛肉の出汁の牛肉麺。八角などの中華のスパイスが香るスープ、じっくり煮込んだ牛肉に、マッシュルームの茎の部分を揚げたものを入れて、食感のアクセントにしています。こちらは、ビーフコンソメのような、あっさりとしたスープ。赤の麺は、ビーツなど色々な天然色素を試したものの、思うような色が出ず、チョコレートに使う、カカオバターに混ぜた色素が入っているそうで、カカオの天然の油分によるのか、もっちり、しっとりとした麺。そんな所も、パティシエのJaniceらしい麺という事ができるかも。

もち麦粉を使ったのが、Basil Barley Noodles(S$24、写真はテイスティングポーション)

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冷製のもっちりとした麺で、バジルペストを絡めてあるので、冷製パスタのような印象の一皿です。創作蕎麦のような、麺の魅力をsのまま味わえる、透き通った味わいが印象的でした。


麺はすべて手打ちの自家製ですが、唯一、手打ちでないのが、この日本のそうめんを使った一皿、Scallop Somen(S$22)。


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そうめんをシンガポールらしい塩漬け卵黄のソースで和え、ホタテに、鱒イクラ、干しエビをトッピングしたもの。干しエビに干したホタテの貝柱など、中華の旨味が溶け込んだ、濃厚な味わいの新感覚のそうめんでした。


そして、東京のデザートバーから生まれた、苺のデザートも実はここで味わうことができます。
Strawberry Caprese(S$24)

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苺ミルクを思わせるような苺のふんわりとしたムースのようなアイスクリーム、ヨーグルトに、桜餅のような香りのトンカ豆の香りをつけた粉雪のようなパウダー、タピオカでできた朝露が。

こんな風に、いくつかある店舗のシグネチャーも登場しますが、ここで食べられない味も食べることができます。旗艦店限定のアイスクリームの盛り合わせ、Selection of 3 ice-creams/sorbets(S$15)

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私は、Blue Violet Lavender, Pandan Kaya Pistachio, Rice Lemongrass を頂きました。
ヨーグルトのおだやかな酸味に、スミレとラべンダーの香りが生きた、どこか南仏や地中海を思わせるソルベ、
ピスタチオとクリームの濃厚さに、東洋のヴァニラ、パンダンの香りが生きた、南国らしさ満点のカヤピスタチオ、
米のコクにさっぱりとしたレモングラスの香りが生きたソルベの、ライスレモングラス。


その他にも、高知のゆずを使ったソルベや、レモンパイナップルウォッカなど、さっぱりとしたものから、濃厚なチョコレートマシュマロやピーナッツバタージェリーまで、様々な味がそろっています。手軽に1スクープ(S$5)から楽しめるのもうれしいところ。

チョコレートには、ラクサリーフ、チリ(唐辛子)など、シンガポールらしい味わいだけでなく、塩キャラメルなどの定番や、珍しいところでは日本の岡山産のエンザイム(野菜などからできた酵素)入りのものまで、いろいろな味が楽しめます。日本未発売なので、お土産としてもぴったりです。

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並べ方にも、Janiceらしいこだわりが

今年の3月に香港、4月に東京、そしてこの9月に旗艦店のオープンと、目まぐるしく展開をしているJaniceに、この旗艦店で敢えて中華の点心を提供することについて、聞きました。

「中華の料理や点心というと、素早くお腹を満たすためのものとしてとらえられがち。アートと結びつけモダンな提供方法をとることで美しいプレゼンテーションを楽しめる、誇るべき伝統という事を知ってもらいたい。もちろん、日々の生活の中で、そんなに実験的なことを楽しむ余裕がなかったりするかもしれないけれど、時々、ミュージアムの隣の空間で、アートと食の融合を楽しんでもらえれば。」

確かに、様々なフードセンターやホーカーで、よく目にする点心。高級店では、動物をかたどったかわいらしいものを見かけることはありましたが、「アーティスティックで、クールな」点心、というのは見たことがなかったかも。自身が中華系であるJaniceにとっても、これはチャレンジでもある、という事でした。

お店の壁には、そんなJaniceの思いを代弁するように、この赤と黒の麺で作ったヌードルアートが飾られていました。


「世界展開している店の中には、同じコンセプトを世界で展開しているお店もあって、それはそれで素晴らしいけれど、私は今、実現したいアイデアがとってもたくさんあるの。
  東京の店は、デザート中心の店、
  香港はもっと西洋的な食事を楽しむ店、
  2am:dessertbar は食事の後に訪れるコンセプトの店なので、基本的にはデザートや軽食のお店、
  この旗艦店では、中国の伝統的な麺や点心を、アートと組み合わせて楽しんでもらうための場所。
そんな風に、違ったコンセプトで展開していて、どのお店に行っても、そこだけで楽しめるものや、新しい発見があるようにしているわ」ということでした。

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9月1日には、今年のシンガポールと日本の国交樹立SJ50に関連して、日本の帝国ホテルで700人の招待客の前で、シンガポールの国花蘭と、日本の国花桜のライブインスタレーションを行うなど、アーティスティックな活動も続けているJaniceにとって、このミュージアム内の立地というのは、色々な可能性をはらんだ場所でもあるはず。

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日本、香港、そして11月に行われるオーストラリアのGourmet Escapeと世界を飛び回るJaniceですが、この旗艦店、落ち着くまではJaniceがいる可能性が高いです。Janiceがお皿を運んでくれることもあり、キッチンがバタバタしていなければ気軽に話せるので、会ってみたい!という方は今がチャンスかも。

10月には、隣の博物館のギャラリースペースで、日本のエディブルアーティスト、諏訪綾子さんとのコラボレーションイベントも企画しているそう。注目のJanice Wong Singapore、シンガポールでの旗艦店ならではの魅力がたっぷり。グランドオープンは9月10日です!

<DATA>
Janice Wong Singapore(ジャニス・ウォン・シンガポール)
営業時間:平日 ランチ 11:00~15:00、ハイティー 15:00~18:00、ディナー 18:00~23:00、
     金曜、土曜 ランチ、ハイティーは平日と同じ、ディナーは~25:00、料理は22:30LO
日曜 11:00~18:00、無休
住所:93 Stamford Road, #01-06, National Museum of Singapore, Singapore 178897 (National Museumの正面左端の棟)
電話:+65 9712 5338
アクセス:MRTブラス・バサ駅徒歩3分


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カテゴリー ショッピング・雑貨・お土産 レストラン・料理・食材 文化・芸術・美術
2016年9月 8日
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      仲山 今日子
      元テレビ山梨、テレビ神奈川アナウンサー。現在はフリーアナウンサー、ディレクター、ライターとしてお仕事を受けています。シンガポールのテレビ局J Food & Culture TV 勤務、All Aboutシンガポールガイドブログ。趣味は海外秘境旅行&食べ歩き、現在約40カ国更新中。

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