[Stellar at 1-Altitude] ドンペリP2 2000のお披露目、ワインメーカーイベント

公開日 : 2017年07月07日
最終更新 :

Stellar at 1-Altitude で行われた、Dom Perignon の、通称P2、The Plenitudes 2000年のお披露目が行われました。

前回は、1998年のペアリングのディナーでしたが、今回はDom Perignonから、醸造家のVincent Chaperonさんを招き、Chris Millar エグゼクティブシェフによる軽食と共に、説明をお聞きする形で進行しました。

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まずは、Dom Perignon Vintage 2006

Dom Perignonでは、シャンパンの熟成には、3つのピークがあると考えていて、P1は8年、P2は16年、P3は25年、それぞれに最低熟成期間があります。こちらは、いわゆるP1で、8年間の瓶内熟成を経たもの。「私たちが目指すハーモニーにたどり着くまでに、最低8年はかかるのです」とVincentさん。

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合わせた小さな一皿は、スペインのモンチェゴチーズのエスプーマに、イチジクを入れて。フレッシュなイチジクの青っぽい香りが、柑橘や青リンゴのような印象のある P1の2006とよく合います。

そして、一つ前のビンテージである、1998年と、今回デビューする2000年の飲み比べ。

「P2の特徴は、味の深みとボリューム、アタックの広さ、後味の長さ。この3つです。これを得るために、P1に比べて、最大9年、追加熟成を行います」とVincentさん。

Dom Perignon P2 vintage 1998

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バターやクリーム、ブリオッシュ、ナッツのような香りが豊か。驚くほどのまろやかさがあり、年を経ても弱々しくない、堂々とした酸と泡。しっかりとしたボディと余韻は、食事の最後にチーズと合わせて飲んでも良さそうな、そんなふくよかなシャンパンです。

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イベリコ豚の水分を抜いて作ったクラッカーに、サワークリームとイクラを乗せて。

Dom Perignon P2 vintage 2000

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そして、いよいよ初めて飲むP2・2000年。

「1998年は、なめらかなテクスチャーという印象が強いと思いますが、2000年は、テクスチャーとストラクチャーが両立している」とVincentさん。1998年よりも、キリッとした酸をはっきりと感じ、その後から緩やかに、軽いローストのヘーゼルナッツやアーモンドのような香りがあります。最初からクリーム感のある圧倒的なボリュームが押し寄せる1998年と、青リンゴのようなすっきりとした印象から徐々に移り変わる繊細な味わいの2000年、どちらも異なった魅力があります。

Low temperature French duck breast, quince tartlets

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は、クミンやコリアンダー、サフランなどモロッコ風のスパイスを効かせた一皿。低温調理で柔らかく仕上げた鴨に、オーストラリアのかりんのような果物のタルト仕立て。 中にはヘーゼルナッツを忍ばせて、

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(左が1998年、右が2000年)

Dom Perignon Rose Vintage 2004

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「ロゼシャンパンといえば、甘口で、女性向けというイメージがありましたが、私たちはそういう意識を変えたかった。私たちは、ロゼは温かい年にしか作りません。ロゼは、普通のシャンパンよりも上位に分類されるべきもの。ピノ・ノワールの個性と、ドン・ペリニョンらしさにどのようにハンドルを切っていくか、まるでパイロットのような気分で作っています」と、Vincentさん。10年間セラーで寝かせたその味は、きりりとしたミネラル感があり、生き生きとした酸と共に、レッドカラントのような赤いベリーの印象に黒すぐりのような少し重みと丸みのある香りが重なり、ほのかな酸化による複雑な印象、それからゆっくりとイーストの香りが立ち上ります。味わいはあくまでもまっすぐに辛口でありながら、上品な優雅さをまとったロゼ。

こちらには、フォワグラとエビ、パンチェッタの入ったクリーミーなリゾーニパスタ。

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瓶内熟成が楽しめるシャンパン、様々な化学変化が瓶内で進行し、その均衡が最も取れた状態がPlenitudes。それぞれのミレジムに、自分のこれまでに歩んできた時間と重ね合わせながら飲みたい、そんなプレステージシャンパン。Stellar at 1-Altitudeで飲むことができます。

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■Stellar at 1-Altitude(ステラ・アット・ワン・アルティチュード)

営業時間:ランチ 11:30~13:45(平日のみ)、ディナー 17:30~21:30、(いずれもL.O.)無休

住所:1 Raffles Place, Level 62, Singapore, 048616

電話:+65 6438 0410

アクセス:MRTラッフルズプレイス駅徒歩1分

筆者

シンガポール特派員

仲山今日子

趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。

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