ブルガリア・ソフィアの元日 初詣教会巡り+モスク&シナゴーク パート2

公開日 : 2014年01月05日
最終更新 :
筆者 : 嶋崎 毅

ドバル デン

お昼休憩も終わり、本来ならここで地下鉄セルディカ駅の入り口にある聖ペトカ地下教会に行く予定でしたが、聖ソフィア像の向こう側に十字架発見!

白壁の中に十字架が彫られた教会は新築の様に綺麗です。

この大通り、横断歩道が無いから普段は向こう側には行かないのですが、こんな日じゃ無ければ絶対に行かないと思うので、地下道を使ってこの教会に行くことにしました。

というわけで、本日第5番目の教会はクニヤス・ボリスⅠ通りにある

「聖ヨシフ」ローマカトリック聖堂

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今まで見てきた教会と何かが違うと思ったらここはブルガリア正教会では無く、カトリック信者さんの為の教会なんですね。

内部はミサの時間しか開かないようで鍵がかかっていました。

ご覧の様にイコンでは無く、私達には見慣れたイエスキリストの絵とルルドの聖母マリア像が正面玄関内に飾ってあります。

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前の教会は第二次大戦の空襲時に壊されてしまい、2002年の再建時にはローマ法王ヨハネ・パウロ2世が直々の来て礎石を置いたそうです。

2006年に完成したばかりのソフィア市内で一番新しい教会になります。

ここまで来たので、この教会の裏側エクザルフ・ヨシフ通りにあるブルガリアでは唯一、ヨーロッパでは最大のスペイン系ユダヤ人のユダヤ教寺院も見に行くことに。

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1909年に完成したこの寺院の中には博物館もありますが、この日は信者のみが中に入れるようで、観光客はNGでした。

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まあメインは教会巡りだと気を取り直してエクザルフ・ヨシフ通りを少し歩くと中央市場(セントラル・ハリ)に出ます。

マリア・ルイズ通りを挟んだ向こう側には16世紀のオスマン帝国時代黄金期に建設されたバーニャ・バシ・モスクが見えます。

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建築はトルコ最高の建築家コジャ・ミマール・スィナンが行ったそうです。

直径15メートルの丸いドームとミナレットが、そこだけトルコの雰囲気を出しています。

500年間ブルガリアを支配したオスマン帝国ですが、今あるモクスはソフィア市内ではここだけになりました。

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左手に共産時代は高級デパートだったツムを見ながら地下鉄の駅に向かうと

セルディカ駅の地下通路の真ん中に第6番目の教会

ブルガリアの殉教者ペトカを祀る聖ペトカ・サマルジースカ教会が見えてきます。

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設計はオスマン帝国に支配されていた14世紀で、

周りのモスクよりも高い建物を建てられなかった為、半地下という形で建設されたとても小さい教会です。

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教会の名前の由来になったサマルとは、馬の鞍の事で、この教会が馬具職人達に寄って運営されてきたからこの名前が付いたそうです。

さて、いよいよソフィア初詣教会巡りツアーも最後の教会となりました。

聖ソフィア教会

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赤色のレンガで作られた地味な教会ですが、首都ソフィアの名称はこの教会に由来する

市内で最も古い教会の一つで、6世紀の東ローマ皇帝ユスティニアヌスにより建設されたビザンチン様式とロマネスク様式の初期キリスト教会です。

教会内部の数カ所はガラス張りになっていて、地下にあるローマ時代の遺跡を見ることが出来ます。

ゆっくり歩いて約3時間の教会巡りツアーでしたが、このようにローマ時代~現代のブルガリア正教、ロシア正教、カトリック教会、ユダヤ教寺院、イスラムのモスクが狭いエリアに密接している都市は世界的に見ても珍しいかもしれませんね。

今年ソフィアに来ることがあれば、今回の徒歩ルートを参考にして下さい。

時間の無い方は、5番目~シグナールの部分を飛ばしてもいいかなと思います。

では、ドスコーロ!(ブルガリア語でまたね!)

(1月お題"2014年 祝祭日")

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