ソフィアの温泉事情♪
温泉といえば日本の心、と言われているほど日本人にとって温泉は身近な存在だと思います。でも日本だけでなく海外にも温泉で有名な場所があることを皆様ご存知でしょうか。
実はブルガリアにも温泉があるのです!
以前テルマエロマエという映画がありましたが、その中で古代ローマ帝国時代のお風呂・温泉事情について触れていました。皆様ご覧になったことがあるでしょうか。ソフィアは紀元前29年には古代ローマ帝国に征服され、以降809年までは東ローマ帝国の一部でした。ローマ人はソフィアの地理的条件と温泉を高く評価し、ローマ時代のコンスタンティヌス大帝はソフィアの中心部にあるSerdikaを愛し、
「Serdikaは私のローマである」
という言葉を残したそうです。
中心地にある温泉の名残
そのような歴史を持つソフィアの中心地Serdika駅のすぐそばにソフィア地域歴史博物館があります。
こちらの建物、かつては中央浴場として使われていたそうです。建物の前には噴水広場が広がっていて、ベンチで休憩している人もたくさんいます。建物に近づいていくと、入り口を挟んで左右にチョロチョロとお湯が出ている水道が見えてきます。これはきっと以前の公衆浴場の名残でしょう。水道から目線をあげると、温泉の成分表示と注意書きが書いてありました。そこにはブルガリア語と英語で「No bathing ,washing and washing-up!」との記載が。昔を懐かしむあまりに入浴したくなる人もいたのでしょうか。でも現在は入浴は禁止されているので少し触って見る程度にしてくださいね。
ソフィア歴史博物館の左側に回ってみると、そこにはもっとたくさんの温泉が出ている場所があります。ここは<チェシマ>という温泉水の汲み場で、ここから出てくる温泉は飲泉として利用されています。多くの方が大きめのペットポトルを抱えて温泉水を汲んでいました。触ってみるとなかなかの熱さの温泉が出ていました。温泉に触れた後は心なしか手がしっとりしたように思えます。
訪問された際は記念にぜひ手で触れてみてください。
郊外にある入浴施設
また中心地ではないのですが、隠れ家のような入浴可能な温泉施設もあります!
その施設はソフィア中心地からタクシーで20~30分程度離れたパンチェレーボ湖という人口の湖のすぐそばにあります。ただし残念ながらこちらは英語があまり通じない&Webサイトも存在しないほどのとてもローカルな場所なのでチャレンジする際には少し勇気が必要かもしれません。
入り口にはブルガリア語表記で<Mineral Banya>と書かれています。
中に入るとすぐに受付があり、男女別の共同浴場と、個室になった家族風呂に分かれています。
個室は2階、共同浴場は1階で男性用は受付の左側、女性用は右側です。筆者家族はまだ小さい子供がいるので2階の個室しかチャレンジしたことがありませんが、1回1時間利用可能で、利用後には毎回清掃が入ります。蛇口をひねると温泉が出るので毎回お湯をためて入るので衛生面も安心でした。ただしタオルなどの貸し出しはないので、もしチャレンジする際にはご注意ください。ちなみにタオルを忘れてしまった場合には建物外にある売店にて購入可能です。
アクセスが悪いのが難点ではありますが、筆者家族は冬場は月に1度は訪れるほど気に入っており、以前イギリスから来た友人を案内した際にも好評でした!
なのでソフィア市内の観光に飽きたらぜひ勇気を出してチャレンジしてみてください♪
【追記】
・Mineral Banyaの横に、Infinity spaという施設が2019年秋にオープンしました。
同じ経営母体ですが、Mineral Banyaは市民向け、Infinity spaは高級志向のようです。
●Infinity spa公式サイト:https://infinityspa.bg
・Mineral Banyaの共同浴場利用の際には、サンダルにてお風呂場には入ります!
なのでサンダルをお忘れなく。(もしない場合には建物外の売店にて購入することができます)
ソフィア地域歴史博物館
【住所】1 Banski Sq,1000 Sofia Center, Sofia
【アクセス】地下鉄M1/M2 Serdika駅 徒歩6分
Mineral Banya
【目印】Swimming Pool Pancharevo<Korali>(webサイトはこちら:http://koralite.com/en)
【アクセス】市内より上記目印の施設まで車で約20〜30分。
そこから徒歩5分程度。(Koraliの入り口を背に左側に道なりに進むと右手にあります)
筆者
東京特派員
チカ
2018年8月から2022年5月までブルガリアの首都・ソフィアに住んでいた主婦。4年ぶりに東京に戻ってきて改めて日本の良さを実感しています!
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。