春の訪れを祝う無形文化遺産【バーバマルタ】
3月1日はブルガリアではバーバマルタと呼ばれています。
バーバマルタは先日こちらのブログで紹介したマルテニッツァを交換し合う日です。(マルテニッツァについての記事はこちら)
昨年は旅行のため3月1日にはブルガリアを離れていた私たち家族ですが、2020年の今年はソフィアでバーバマルタを堪能しました!
今回はソフィアでのバーバマルタ直前&当日の様子についてご紹介します。
バーバマルタの準備に忙しい! 2月末の様子
2月下旬からこの日に向けて、町なかのいたるところでマルテニッツァが売られはじめ、特に2月末には各お店で真剣にマルテニッツァを選ぶ人の姿が見られます。
伝統的には3月1日にマルテニッツァを交換しますが、2020年は3月1日が日曜日だったためなかには2月末に先取りでマルテニッツァを贈っている人もいました。
私は友人から2月中旬にマルテニッツァを貰ってうれしくてつけてみたら、
「まだ2月だからはやすぎる! 3月1日を過ぎてからつけるのよ」とほかの友人から注意を受けました。
贈ることは先取りしていいけれど、着用するのは先取りしてはいけないようです。
バーバマルタ当日は恒例の挨拶あり!
この記事の冒頭にも書いた挨拶【 Честита Баба Марта!!(チェスティータ バーバマルタ!!)】は「バーバマルタおめでとう」という意味で、バーバマルタ当日には友人や家族間、またお店の人からの挨拶などでもよく使われます。
この挨拶のイメージとしては、クリスマスの「メリークリスマス!」と気軽に声をかけあう感覚に近いと感じました。
そして受け取ってすぐに多くの人は腕につけていて、町を歩いているとマルテニッツァをつけた人をたくさん見かけ、春の訪れを感じました。
町なかの装飾も一気に紅白へ!
一夜明けて3月2日。
少し近所に出かけてみるとお店のディスプレイも紅白になっていました。
駅前やスーパーなどのマルテニッツァ屋さんもまだ開店していて、たくさんのマルテニッツァが売られています。
ブルガリア人友人曰く、大体3月1週目くらいまではバーバマルタムードが漂い、マルテニッツァを贈ることがよくあるようです。
このマルテニッツァは春の訪れを感じた時に近くの木に括りつけることになっていて、春が近づくとそこかしこの木にマルテニッツァが揺れている様子を見ることができます。
2020年は暖冬だったこともあり、春の訪れも例年より早く感じられるかもしれません。
マルテニッツァが木に飾られ、花が咲くと青空・マルテニッツァの紅白・花の色が映えてとても美しく心が躍ります。
長く凍えるような冬が明け、春の訪れを喜ぶブルガリアの風習。
2月末〜4月頃にかけてはバーバマルタのおかげでより季節を感じることができます。
筆者
東京特派員
チカ
2018年8月から2022年5月までブルガリアの首都・ソフィアに住んでいた主婦。4年ぶりに東京に戻ってきて改めて日本の良さを実感しています!
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