【新型コロナウイルス関連】2020年8月31日時点のブルガリアの状況
ブルガリアでは2020年5月13日に緊急事態宣言が終了したあと、【緊急感染状態】と定義し、新型コロナウイルス対策に関する各種規制やその継続についての保健大臣令が出されています(2020年7月下旬時点のブルガリアのコロナウイルス関連の情報はこちらのブログをご覧ください)。
そして8月31日までとされていたこの緊急感染状態の期限が、今回9月30日まで再延長されました。
現時点では真新しい大臣令は出ていないようですが、今後何かしらの動きがある可能性は否定できません。
〈現在のブルガリア(ソフィア)での生活の様子〉
(写真はショッピングモールの子供用の遊び場。右手前にある緑の恐竜モチーフのものは、アルコール消毒薬です)
ソフィアではショッピングセンターや商店、レストランは新型コロナウイルス流行前とあまり大きく変わらず営業しています。
ただし、ロックダウン期間に閉店してしまった小さな商店などもなかにはあるようです。
日本の状況を聞いていて、大きく違うと感じるのは屋外でのマスク使用率。
現在、ブルガリアでは公的機関、公共交通機関、スーパーマーケット&食材店、薬局ではマスク着用が義務づけられています。
けれどそれ以外の場所では義務ではないので屋内にいてもマスクを着けていない人を見かけることも!
また屋外でのマスク着用率は極めて低く、ほとんどの人が屋外ではマスクは着けていない状況です。
首都ソフィアはブルガリア国内では人口密度が高い場所ですが、他国の首都や東京に比べれば人数は少なく、人口に対しての土地が広いため相手との十分な距離が取れる点やもともとマスク文化がない点など、さまざまな理由があるようです。
ちなみにマスクをつけている人の様子を外から見ていると鼻が隠れていなかったり顎につけていたりと、不安の残る使用法をしている人も多くいます......。
また一般の商店(スーパーマーケット、食材店、薬局以外)ではマスク着用は義務ではないけれど、基本的にどのお店でもマスク着用を求めるポスターや出入り口にアルコール消毒薬が置かれています。
〈今後学校の再開はどうなるのか?〉
9月15日はブルガリアの公立学校の新年度。
新年度に向けて、例年通り各スーパーマーケットや文具店がBack to schoolキャンペーンと称して文房具や学用品の販売コーナーを設けています。
実はブルガリアは8月6日時点では10万人あたりの新規感染者が200〜300名程度でEU加盟国内ワースト5に入るほどでした。
(感染者数自体は多くはないようですが、人口が少ない国なので10万人換算にした場合は母数が少ないため数が大きくなるようです)
そのときには学校再開も絶望的なのでは、と懸念していましたが、最近では8月25日に203名を記録した以外60〜180名程度を推移しています。
ほかの国同様、春のロックダウンの影響で経済に大きな影響が出ているブルガリア。
これ以上会社を閉めることはできないし、就学児を持つ親にとっては学校再開は大きな問題です。
一足早く私立の学校は再開していますが、対面授業かオンライン授業(対面授業を同時刻にライブ配信)かを選べるような状況になっています。
先ほども記載したとおり、学校の新年度開始が9月15日。
8月末から9月上旬にかけて各地を旅行していた人がブルガリアに戻ってくることもあり、今後の感染状況からも目が離せません。
〈現在のデモの様子〉
(写真は車を置いて道路を封鎖している様子。わかりにくいですが、右奥に見えるシルバーっぽい車を道路の真ん中に置いて、中心部に行く道をふさいでいます)
7月9日から始まった政府に対しての不満を掲げるデモは8月31日時点まで連日行われています。
私自身、巻き込まれる可能性がある場所には出向いていないのでデモの激しさなどは詳細不明ですが、中心部に行く道が車で封鎖され、ほかの道路が渋滞するなどデモによる生活の影響も出ています。
またコロナ禍でのデモ活動による感染拡大などが起こらないか、という不安も常にあります。
現在ブルガリアは日本からはビジネスであれ観光であれ、隔離もPCR検査もなしに入国を受け入れています。
けれどブルガリアから日本に戻った場合には、空港での検査&14日間の自主隔離が要請されています。
トランジットの国や飛行機の運航も含め、刻一刻と状況は変化するので、もしお越しの際にはくれぐれもご注意ください。
筆者
東京特派員
チカ
2018年8月から2022年5月までブルガリアの首都・ソフィアに住んでいた主婦。4年ぶりに東京に戻ってきて改めて日本の良さを実感しています!
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