ブルガリアのバレンタイン事情!チョコではなく●●●を楽しむ日?!

公開日 : 2021年02月13日
最終更新 :
筆者 : チカ

2月14日といえばバレンタインデー♪ 日本のバレンタインデーの定番といえば、チョコレートですよね。

ではブルガリアではバレンタインをどのように過ごすのでしょうか。

ブルガリア人の友人・知人に確認したところ、

「バレンタインは海外から入ってきた文化として徐々になじみつつはあるけれど、もともとブルガリアでは2月14日はワインの日だよ!」

という答えが返ってきました。

どうしてワインの日になったのか?

海外文化としてのバレンタインデー、ブルガリア人はどのように過ごすのか?

今回のブログではブルガリア流2月14日の過ごし方について紹介します!

2月14日は聖トリフォンの日

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なぜ2月14日がワインの日なのか、それはこの日は聖トリフォンという聖人を祀る日だからです。

聖トリフォンは葡萄の守護聖人。聖トリフォンについてはエピソードは諸説ありますが、メジャーなエピソードは下記の通りです。

ローマ帝国が広くヨーロッパを支配していた西暦225年。トリフォンはキリスト教を信仰するブドウ農家の子として、現在のトルコに生まれます。

当時の皇帝の娘の病気を治したことをきっかけに、当時は国教ではなかったキリスト教に対して皇帝は寛大な態度を取るようになりました。けれど、その皇帝の後継者はキリスト教の大規模な迫害を行い、トリフォンを捕らえられてしまいます。

キリスト教への信仰を放棄するよう求められても、信仰心を失わず殉職したトリフォンはキリスト教の殉職者とされ、以来聖人化されました。

(参考:Bulgaria wine tour

ブルガリアではこの日は「トリフォン・ザレザン」とも呼ばれ、ワイン畑ではブドウの豊作を祈りその年最初の剪定が行われます。

現在でも各ワイナリーではこの日に司祭を招き、パンとローストチキンといったお供え物を用意して、剪定後の枝にワインをかけ、豊作を祈るという儀式が行われるそうです。

ワイナリー以外の場所ではそこまで大きな儀式やイベントは行われていません。けれど、

首都ソフィアでも2月14日にはワインを用意して家族や近隣の人々と一緒にグラスを傾けるのがブルガリアの伝統的な過ごし方。

ブルガリアでは日頃からスーパーマーケットでも気軽に豊富な種類のワインが買えるので、いまでも多くの人(特に年配の方)はこうした楽しみ方をしているようです♪

ブルガリア人のバレンタインデーの過ごし方

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ブルガリアの伝統的な2月14日の過ごし方については紹介しましたが、ではバレンタインはあまりメジャーなイベントではないのでしょうか?

そんなことはありません! 特に若い人の間ではバレンタインは一大イベント!

けれど日本のバレンタインのように

●女性→男性へ

●チョコレートを用意

●義理チョコや友チョコもあり

というのとは違います。

ブルガリアのバレンタインはあくまで夫婦やパートナー、恋人同士のためのイベント。

また女性から男性、だけではなく愛し合うふたりが、お互いに愛の証としてプレゼントを贈り合うのが一般的です!

ちなみにそのプレゼントはチョコレートに限らず、ワインだったり花束だったり、その人の嗜好に合わせたものを用意します。

なおバレンタインデー当日にプレゼント交換をするため、ホワイトデーにお返しをという習慣はないようです。

そもそも友人にホワイトデーの話をしたら、そんな日があるの!?と驚いていました。

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(チョコレート屋さんではワインとチョコレートのコラボ商品も並んでいました♪)

ブルガリアのバレンタインデーの過ごし方、日本とはかなり違っていますね!

国によっての文化の違いおもしろいなと感じます♪

甘いものが苦手なパートナーをお持ちの方は、今年2021年はブルガリア流でワインを贈ってみてはいかがでしょうか。

この記事を書いていて、私はいつかタイミングが合えばバレンタインデーにワイナリーに行ってみたいと思いました♪

筆者

東京特派員

チカ

2018年8月から2022年5月までブルガリアの首都・ソフィアに住んでいた主婦。4年ぶりに東京に戻ってきて改めて日本の良さを実感しています!

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