2年ぶりに開催!ブルガリアのバラ祭り〈近隣の村でのバラ摘みの儀式〉

公開日 : 2021年06月09日
最終更新 :
筆者 : チカ

ブルガリア最大級のお祭りといえばバラの谷で開催されるバラ祭り。(詳細はこちらの記事をご覧ください)

残念ながら2020年は新型コロナウイルスの影響で開催することができませんでした......。

ですが今年2021年は無事に開催され、バラの谷は2年ぶりににぎわいを取り戻しました!

2021年のバラ祭りの様子を写真とともに3回に分けて紹介します♪

カザンラク近隣のオボシュトニック村でのバラ摘みの儀式

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例年5月中旬から6月初旬にかけて開催されるカザンラクのバラ祭り。

この期間の週末には、カザンラク近隣の村でバラ摘みの儀式が執り行われます。

スケジュールを確認して今回私が訪れたのはオボシュトニック村というカザンラクの中心部から車で30分程度の場所。

事前に仕入れた情報によれば

・儀式は10:00開始

・予約は不要

・入場料はかかるけれど当日入口で支払いをすればよい

とのことだったので、6:30にソフィアを出発して現地に向かいました。

到着したのは9:40頃。

まだあまり人も集まってきていませんでしたが、15分くらいすると続々と人がやってきました。

車でアクセスする場合には早めに行かないと止める場所がなくなってしまうので注意が必要です。

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入口あたりにロープがあって、ブルガリアの民族衣装を着た村人たちが準備をしていました。

バラ畑にはお金を払ってから入ります。オボシュトニック村の場合は1名15BGN。日本円で975円程度です。

現金のみかと思いきや、まさかのカード払いにも対応しているようでした!

儀式が始まる前には写真撮影や買い物をして楽しめる

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「早く行かないと心配だけど、早めに行ったところで何もないのでは......」

そんな心配をしていた私たちでしたが、それは杞憂に過ぎませんでした。

入ってすぐの所に、写真のとおりパンと塩を持っておもてなしの準備をしてくれている方々がいて、パンをちぎっていただきました。

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また出店があり、バーニッツァというブルガリアのパンや、バラの冠や刺繍、バラのスキンケア製品などの販売も。

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ローズオイルの伝統的な蒸留法を再現している場所もあり、あたり一面にいい香りが立ち込めていました。

出店を回ったり写真を撮ったり、儀式が始まる前からお祭りの雰囲気を十分に楽しむことができます。

ブルガリアの歌やダンスを満喫

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10:00前になり、人も増えてきました。

バラの畑の前にはロープが張ってありましたが、中にはロープを乗り越えて中に入って撮影をしている人たちも。

特に注意されるわけでもなく、入っていいのか悪いのかもよくわからずでしたが、10:00を少しすぎると、「まもなく儀式が始まるので、バラの畑から出てください」というアナウンスが流れました。

そしてほどなくして儀式がスタート。

最初は写真の白い衣装を着た若い女性がバラの入ったバスケットを持ってダンスをし、そのあと少し年配の女性の合唱と男性による楽器の演奏。

少年・少女によるバラを撒くパフォーマンスが行われ、最後にはホロと言われる民族舞踊を輪になってみんなで踊ります。

ホロを踊る段階になるといつの間にかバラ畑の前にあったロープは取り払われていて、自由に中にはいることができました。

バラ畑では写真を撮ったり香りを楽しんだり、持参したビニール袋にバラを詰めたりと思い思いのことをして過ごします。

儀式じたいはだいたい30分程度で終わり、その後は徐々に人が減っていきました。

私たちは比較的最後の方まで楽しんで11:30頃に退散しました。

バラ摘みの儀式に参加する場合には、所要時間は1時間~1時間30分程度だと考えておくとよさそうです。

バラ摘みの儀式に参加する際の注意点

●日差しに注意

バラ畑の周りにはあまり日陰がありません。

ソフィアにはビルや木陰が多く、あまり日中に太陽の下にずっといることがないのでうっかりしていましたが、当日は日差しの強さに驚きました。

帽子やサングラス、日焼けが気になる方は薄手の長袖などを用意した方がいいでしょう。

●水分を持参するのを忘れずに

わが家は子供たちを連れて行ったのですが、早めについて儀式が始まるのを待っている間に日差しにあたりすぎたせいか、儀式が始まるころには

「喉が渇いたー!お水が欲しい!」

と不機嫌に。

けれど出店はあるものの、お水の販売などはしていませんでした。

そのため夫が急いで車にもどって水筒を取ってくる羽目に。

日差しも強いため、水分を持参するのをお忘れなく。

●バラを持って帰りたい場合にはビニール袋が必要

私たちは儀式を見るのを目的にしていたのですっかり忘れていましたが、周りを見るとビニール袋持参でたくさんバラを詰む人の姿が!

たまたま出会った日本人の方が、ご親切にビニール袋をくださったので私たちもバラを持って帰ることができました♪

日本に帰国する場合には持って帰れないかもしれませんが、ブルガリアや近隣国のお住まいでバラの花びらを持って帰ってドライフラワーやポプリにしたい場合にはぜひビニール袋を持参することをおすすめします!

ちなみにですが、今回バラ摘みの儀式に参加しようとしたものの、情報がとても少なくて戸惑いました。

カザンラク市のウェブサイトで、ようやくバラ摘みの儀式が行われる時間と村の名前はわかったものの、具体的な場所などは不明......

当日行ってみてやっていなかったらショックすぎると思い、意を決してカザンラク市の役場に連絡したところ、無事に返信をいただくことができました!

ちなみにその内容は

"小さい村だから行ってみたらわかるはず。横断幕が出ていますよ"

とのことでした(笑)

あまりの商売っ気のなさにとても驚いたものの、実際に行ってみたら確かに小さな村で、横断幕があったのでわかりました♪

今回私たちはソフィアから直接この村に向かったのですが、初めてカザンラクに訪れて不安な場合には事前にカザンラク市内中心部にあるインフォメーションセンターに立ち寄ると安心でしょう。

小さな村の儀式なので人が少ないかと思いきや思った以上に多くの人が訪れていて驚きました。

けれど実際に訪れてみて、思った以上の満足感だったので行ってみる価値はあると自信を持って断言できます!

バラ祭りに訪れる際にはぜひバラ摘みの儀式にも参加してみてください♪

次回の記事ではバラ祭りのメイン会場であるカザンラク中心部の様子を紹介します。お楽しみに!

筆者

東京特派員

チカ

2018年8月から2022年5月までブルガリアの首都・ソフィアに住んでいた主婦。4年ぶりに東京に戻ってきて改めて日本の良さを実感しています!

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