11月11日聖マーティンの日:11月の風物詩ラターネ行列
ドイツ四季便り10号(1)
11月11日は、Martinstag(マーティンスターク)/聖マーティンの日です。
この日、ドイツの小さな子供たちにとっては、とても大切な毎年恒例の行事があります。 子供達は、自分で手作りして予め用意したLaterne(ラターネ)/提灯を持って町を練り歩きます。
小1のタイガークラス皆で学校で作ったLaterne(ラターネ)
これを持って皆で学校の近くの森を練り歩きました。
(2012年6歳)
我が娘も、プレイグループや幼稚園で自分のラターネを作って、皆で一緒に行列に参加していました。
もちろん、小さな子供たちですから、親子で行進です。
学校でも、Vorschule(フォーシューレ)=Pre-school(プレ・スクール)と1年生と2年間、学校主催のSt. Martinのラターネ行列イベントに参加しました。
週1で通っていたインターナショナルチャーチのプレイグループで...
写真ぶれちゃってますがご容赦下さい。
(2008年2歳)
手作りの提灯をぶら下げて、聖マーティンの歌を歌いながら暗い夜道を皆で練り歩きます。
そう、ドイツの11月と言ったら、もう5時にはすっかり真っ暗です。 寒くて暗い、そして大抵天気の悪い夜道を、提灯の明かりを頼りに歩くのですが、親子で歌うラターネの歌と提灯の小さな灯りがホッコリした気分にさせてくれます。 皆で歌を歌いながら練り歩く行列、何ともいえない独特の雰囲気です。
今日は、ドイツの子供なら必ず知っている聖マーティンの童謡をご紹介します。
特に有名なこの2曲は町を練り歩く時にもよく歌われます。
"Laterne, Laterne, Sonne, Mond und Sterne"
ラターネ、ラターネ、ゾンネ、モン(ト)、ウン(ト) シュターネ
(これは、提灯、提灯、お日様、お月様 そして お星様と言う意味です。)
"Ich geh mit meiner Laterne"
イッヒ・ゲー・ミット・マイナー・ラターネ
(こちらは、僕(私)、僕の(私の)提灯持って行くのという意味になります。)
どうですか?
ラターネを持った小さな子供とそれに付き添う大人が暗い夜道を列をなして歩く姿、想像できましたか?
毎年繰り返される聖マーティンの日に歌う曲、この童謡は、かなり親しんだ曲です。
今この曲を聞くととても懐かしいです。
週2で通っていたバイリンガル幼稚園で作ったラターネを持って、Oberursel(オーバーウアゼル)のラターネ行列に参加した時の写真。
(2008年2歳)
ラターネの灯りと歌とともに皆で一頻り行進をすると、広場に集まってワイワイガヤガヤと談笑します。 子供たちはキャッキャとはしゃぎまわります。
そのそばには、大抵大きな火が焚かれています。 まさにキャンプファイヤーのような感じですね。
ですから、実は、聖マーティンのイベントには、地元の消防車と消防士さんがつきものなんですよ。
小1のラターネ行列後、参加者全員で大きなFeuer(フォイアー)/火を囲んで。
(2012年6歳)
大きな火を囲みながら、プレッツェルや人型のパンを片手に、大人はちょっと早めのグリューワイン(ホットワイン)を飲みながら、聖マーティンのラターネ行列の余韻に浸る一時を過ごします。
ドイツで毎年繰り返される、子供と大人が共有するステキな習慣ですね。
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