ドイツ四季便り第19号: アスパラガス街道の町"Schwetzingen(シュヴェッチンゲン)"

公開日 : 2017年04月18日
最終更新 :

ドイツには、ロマンチック街道、古城街道、メルヘン街道と日本人にはお馴染みの有名な観光街道があるのはご存知ですよネ。 でも、バーデン・アスパラガス街道なるものがあるというのをご存知でしたか?

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実は、私も昨年その存在を知って、「美味しい"Spargel(シュパーゲル)"を食べに行くぞぉ~」という思いをずっと温めて冬を越しました。

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バーデン・アスパラガス街道とは、アスパラガスの町と称される"Schwetzingen(シュヴェッチンゲン)"からカールスルーエ、ラシュタットを経由してシェルツハイムに至る全長約136kmのルートです。

さて、ドイツでは2週間程前に"シュパーゲル"が解禁、2017年の今年も「春を告げるシュパーゲル」の季節がやって来ました。

ずっと待っていたシュパーゲルの季節、満を持してこの"Ostersonntag(オスターゾンターク)"イースタの聖日曜日に、同僚家族を誘ってシュヴェッチンゲンへ行ってきました。

今日は、シュヴェッチンゲンで食す2017年の我が家の初シュパーゲルレポートをお届けします。

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シュヴェッチンゲンがアスパラガスの町と呼ばれる所以は、ここのSchloss(シュロス)/宮殿でアスパラガスの栽培が行われるようになり、ここからアスパラガスを食す習慣が広まったからからということの様です。

そう、上の写真の奥に見えているのが、プファルツ選帝侯の夏の離宮、プファルツ地方の小ヴェルサイユと称される宮殿です。 ここはお庭がとても有名だということです。 また、このシュロスの宮廷劇場はオリジナルを保ったもので、ここでオペラも上演されるとのことですので、色々な楽しみ方が出来そうですね。

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写真のブロンズ像にズームインしてみましょう。

このブロンズ像、プレートには"Spargelfrau(シュパーゲルフラオ)/アスパラ婦人"とありました。

流石は、アスパラガスの町ですネ。 このブロンズ像のある"Schlossplatz(シュロスプラッツ)/宮殿前広場"には、3・4軒の出店がたっていて、新鮮なシュパーゲルとジャガイモの直売をしていました。

本当は、この広場にあるブラオハウス(ビール醸造所兼レストラン)"Zum Ritter(ツム・リッター)"でシュパーゲルをと考えていたのですが、予約なしでは入れず、「オスターゾンタークは2週間前から予約でいっぱいだよ。残念だけど...」と断られてしまい途方に暮れた私たち。 向かいのレストランでも同様に断られ、もしやシュパーゲルに有りつけない危機?と思いきや、ブラオハウスのお隣のカフェハウスに入ることができました。

カフェと言っても、バーもあり食事もでき、もちろん、新鮮なシュパーゲル特別メニューもあったので、Kneipe(クナイペ)ですね。

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外の見た目からは想像できませんでしたが、内装はアール・ヌーボーでとてもお洒落な感じでした。

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某評価サイトで、「待ち時間が長い」ということで一つ★がつけられていましたが、確かに食事を頼んでから出てくるまでにもの凄い待たされましたね。

でも、待っただけの価値のある美味しい食事だったので、私たちは大満足♪

さて、ここからは写真でシュパーゲルを味わって下さい。

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まずは、娘の大好物"Spargel Suppe(シュパーゲル・ズッペ)"白アスパラガスのスープです。

ドイツ料理屋さんでは、日本人には、「塩が効きすぎていてしょっぱい!」ということが多いのですが、こちらのスープはマイルドでとても美味しかったらしいです。

これにポメス(フライドポテト)で十分!

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シュパーゲルと合わせる定番の"Schmitzel(シュニッツェル)"をつけて。 

これが、ドイツ料理初心者にはまず間違いない組み合わせ。

日本人の口に合うこと間違いなしです。

ちなみに、一番最初の写真は、もっともシンプルにシュパーゲル(白アスパラガス)を楽しむメニュー。 白アスパラガスに茹でジャガイモの付け合せでシンプルに。

ソースは、"Hollandaise Soße (ホランダイゼ・ゾーゼ)"ホーランダイゼソースで。

このソースも各お店によって様々、濃厚だったり、あっさり目だったり。

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小エビとゆで卵をあっさりとバターで。

この組み合わせは、初めてで新鮮でした。 

味付けもあっさり塩バターで、しつこくなく美味しかった♪

ここまでのメニュー、シュパーゲルの味が生かされていて、シンプルな味付けでしょっぱくなくとても繊細な味わいでどれもこれも美味しかったのですが、今回のヒットは、こちら。

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"Lachs(ラックス)/鮭"に、白アスパラとグリーンアスパラを合わせ、ホワイトソースで。

このホワイトソースがレモン風味がありあっさりで、本当に繊細な味わいが何とも言えず美味しかったです♪

シュパーゲルのシャキシャキな食感が楽しめてインド米との相性もバッチリ。 これは本当に大ヒットでした。

思いがけず入ったお店でこれだけ美味しいものに出会えたので、「今シーズンまた再訪しよう! 次は、Zum Ritter(ツム・リッター)リベンジだぁ~!」と鼻息荒く帰ってきました。

いやぁ~本当に侮れないアスパラガス街道の町、シュヴェッチンゲンでした。

≪INFORMATION≫

Kaffeehaus Schwetzingen

Address: Sclossplatz 3, 68723 schwetzingen

Tel: 06202-12170

営業時間:(禁煙席) 月-水: 8:00 - 1:00/ 木-土: 8:00 -3:00 日・祝日: 9:00 - 1:00

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