スウェーデンで2月に食べたい甘いもの

公開日 : 2012年02月11日
最終更新 :

 2012年もあっという間に2月に入ってしまい、時の流れの早さに驚くばかりです。こちらスウェーデン、ストックホルムはマイナスの日々が続いており、寒い日々です。今週末には少し、この寒さも和らぐようです。

 この時期にスウェーデンを訪れたら、ぜひ、食べていただきたい甘いものがあります。

名前は、「Semla(セムラ)」*複数の場合は、「Semlor(セムロル)」と呼ばれます。

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 シナモンロールと同じ、カルダモンの入ったパン生地を丸くしたパンの頭の部分を三角に切り抜き、中をくりぬいてあります。その中にアーモンドのペースト状になったものがどーんとはいっており、その上に、さらに山のような生クリーム(砂糖抜き)がのっていて、最初に三角に切り抜いたパンをその上にのせてあります。

 このセムラは、スウェーデンでは、クリスマスを過ぎたころから売りに出されています。この時期がだんだん早くなっていて、その昔は、2月のこの時期だったのが、1月になり、クリスマス後になり、今では、クリスマスの前でも売られている場合があります。終了時期も延びている感じで、だいたい4月の終わり、イースターあけくらいまでは売られています。

 本来ならば、2月にある「Fettisdagen」と呼ばれる日に食べるもので、その昔、スウェーデンの宗教がカトリック中心であり、イースターの前の断食をしていた際に、断食に入る前に食べるものとして広まったと聞いています。今では、カトリックは下火になりましたが、この「おいしい部分」だけは残っているようで、この時期になるとスウェーデンのそこらじゅうでこのセムラが見られますし、食べられます。

 ひとつ食べれば、そのカロリーは500キロカロリーともいわれる、この甘いもの。普通の日本人の旅行者の方には、ちょっとおいしく食べるには大きすぎるかもしれません。そんなときは、場所やパン屋さんによっては、「ミニセムラ」も売っていて、その大きさが半分のものもあるので、探してみてください。

 また、中身も、アーモンドペーストのみではなく、バニラ味や、チョコレートののったもの、パンの部分がクロワッサンなどと同じパイ風のものなど、バリエーションはいろいろあります。そんなものを試すのもいいかと思います。食べ方も複数あり、例えば、暖めた牛乳に浸して食べる食べ方もあります。

 ストックホルムの新聞では、毎年どこのセムラが一番おいしいか記事になっているので、その記事がでたら、また、どこのお店で食べるといいか紹介しますね!

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