【新型コロナウイルス】蘇州では日常生活が戻りつつあります
ニーハオ! 蘇州特派員もりもりんです。
私の住む地域での2020年2月22日現在の近況をお伝えします!
いまだ新型コロナウイルスの終わりは見えませんが、私の実感としては、徐々に日常生活が戻りつつあります。中国では2020年1月末からの春節連休が延長され企業活動は停止されていましたが、蘇州では今週月曜日から操業を再開した企業が多くあります。それまで在宅ワークで過ごしていた人たちが、通勤する必要が出たため、地下鉄の乗車率も増加。本数を減らして運行していた地下鉄も、ほぼ通常通りの運行間隔に戻っているようです。
また、人が集まることを避けるため、1月末から営業停止していたショッピングモールは、私の住む地区では今週末から全面再開したところも増えてきました。すべてのテナントが開店しているわけではなく、閉店したままのテナントも多くあります。また飲食店の多くは、店内での飲食はできず、テイクアウトやデリバリーでの対応になっているようです。ただ、映画館やジムなど、人が集まる場所はいまだ閉鎖されています。
現在、地下鉄の駅では、改札口の手前で荷物検査と、非接触の体温計によって検温と身分証(パスポート)の提示が求められています。またバスでも係員によって検温が行われています。また地下鉄や、バス、タクシーでは、乗客の情報を追跡できるようにし、新型コロナウイルスの拡散を防止するために「実名登録」が開始されました。「実名登録」は、乗客各自がスマホでQRコードをスキャンする形で行います。地下鉄は駅や車両の中、またバスは運転席の近く、タクシーは後部座に黄色いステッカーでQRコードが貼ってありますので、それをスキャンして自分の携帯電話番号を登録します。ちなみに中国では新型コロナウイルス対策のために、感染が確定診断された人が発症までにどのような交通手段(飛行機または、鉄道、高速バス)を使ったかが公開され、同乗していた人に注意を促しています。
また、マスクは現在政府によって管理され、武漢市などの重点地区に優先的に提供されているため、ほかの地区では不足しています。外に並んで購入するのは感染の危険が高まるため、利便性と安全性を考慮し、WeChat(中国で使われているLINEのようなメッセージアプリ)で予約し購入するシステムが取られています。ただし多くの場合、中国人の身分証番号が必要で外国人には非対応です。
これは私が住む地区での話で、省や市、村やマンションによって制限や対応が違います。外出を許されない村や、マンションの臨時通行許可証が各家庭に2枚しか配布されず、1日に外出できるのは2名に限られている、という場合もあるようです。また、まだほかの地区から蘇州に戻れていない人もたくさんいます。
日常生活は戻りつつありますが、まだまだ自由に外出する気持ちにはなれず、窮屈な日々を過ごしています。以上、近況をお伝えしました!
蘇州新区のシャングリラホテル前。いつもは交通量の多い道路ですが、車もバイクもガラガラです。
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