[中国・蘇州]コロナ禍で冷え込んだ地域経済を温める政府の作戦とは
ニーハオ! 蘇州特派員もりもりんです。
皆さん御存知のとおり、中国は他国より先行して新型コロナウイルスが流行しました。1月下旬からの政府による積極的な封じ込め作戦により、4月末の現在は感染者数の推移はとても落ち着いています。ただ他国から中国へ入国した人による感染例や、本土新型コロナウイルス感染の第2波がやってきている省もあり、まだ予断を許しません。
そうはいっても、数ヵ月強制的な閉店を余儀なくされた蘇州の飲食業界や観光業界はグッと冷え込んでいますので、なんとかするべく、発表された打開策がこちら!
「姑苏八点半(グースー バーディエンバン)」プロジェクト! 「姑苏」は「蘇州地区」の古い呼び名で、「八点半」は8時半という意味です。
蘇州は旅行者や在住者が夜に遊べる観光資源が豊富ではありません(別の都市、例えば上海なら外滩、重慶なら洪崖洞などの夜景スポットがあります)。そこで、文化、旅行、新しい消費産業の発展を目的として、また2022年末までに姑苏区(蘇州の旧市街地)での夜間消費額を15%、夜間旅行客数を毎年10%以上増加、またひとりあたりの平均消費額を15%以上増加させることを目的として掲げています。
さっそく実施されている具体的な施策としては、飲食店で使えるクーポンの配布です。お店も、お客もうれしいですよね。
支付宝(アリペイ)というスマホで使える電子マネーアプリを通して、数量限定のクーポンを配布、ユーザーは先着順で受け取る(もしくは購入する)ことができます。
これ以外にも順次、同じような方法でクーポンを配布しています。
中国では5月1日から5日が労働節の連休です。例年なら蘇州にはほかの市や省から、また海外からもたくさんの観光客が訪れる時期です。2020年の今年は残念ながら多くの観光客は見込めないので、市内の人に消費してもらう作戦でもあるのかな、と思います。
すべての人が公平に恩恵を受けるようなものではありませんが、日本と違って「不公平」という不満は中国では意外と出てきません。社会主義の精神なのでしょうか。
「姑苏八点半」プロジェクトは、夜間消費を促すために、各観光地のライトアップやイベントがすでに実施されています。
観前街で行われているライトアップや音楽イベントの様子はこちらの記事をご覧ください。<中国・蘇州の夜を盛り上げる政策「姑蘇八点半」>
新型コロナウイルスが収束し、蘇州旅行の際にはぜひスケジュールに入れてくださいね(^o^)
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