上海・蘇州郊外の隠れた水郷「黎里古鎮」

公開日 : 2020年11月23日
最終更新 :

ニーハオ! 蘇州特派員もりもりんです。

蘇州は「東洋のベネチア」と呼ばれる水郷の町です。今回は、観光客が多く訪れる有名な場所より、地元の方の生活感が感じられる静かな場所に行ってみたいという方におすすめの「黎里古鎮(リーリーグージェン)」を紹介します。

IMG_5460 500.jpg

蘇州市の南部にある890年以上の歴史を持つ水郷

黎里は蘇州南部の呉江区に位置しています。古くは南宋の時代にさかのぼり、890年以上の歴史を持つ町です。明の時代に、浙江や安徽、湖北、河南などの各地から名門貴族や豪族たちが定住し、繁栄を極めたそうです。いまも、その当時の豪族たちの名前をつけた小道「弄堂(ロンタン)」が100以上残っています。

IMG_5432 500.jpg

川沿いに屋根のある長い廊下「廊棚」があるのも特徴。これはすぐ近くの同里古鎮には見られないのに、上海近郊の西塘古鎮と似ているのもおもしろいところです。

IMG_E5487 500.jpg

現地でしか食べられない町歩きグルメ

川沿いを歩くと、黎里の名産をたくさん見かけることができます。そのひとつが「油墩子(ヨウドゥンズ)」。肉餡や小豆あんをもち米粉の皮で包んで揚げたものです。肉餡はしょっぱいのが特徴。蘇州市内で売られているものの肉餡は、甘じょっぱいものが多いので、文化の違いに驚きました。

IMG_E5592 500.jpg

ほかにも「黎里辣脚(リーリーラージャオ)」というモミジ(鶏の脚)を甘酸っぱ辛いタレにつけたものや、「虎豆」「套肠」なども人気です。中国中で見かけるサンザシの飴がけ「冰糖葫芦」もありました。

IMG_E5474 500.jpg

蘇州市内からは地下鉄とバスで

蘇州市内からは地下鉄4号線で「同里」駅まで行き、1号出口を出て右方向に歩くとあるバス停から「吴江黎里专线(呉江黎里専用ライン)」というバスに乗ります。

こちらはバス停に貼ってある時刻表です。発車間隔はおおよそ30分に1本。路線バスですが、大型観光バスの車体です。「临沪专线」という路線もあるので、乗り間違いのないように注意してください。またコロナ禍にある現在、蘇州市内の路線バスや地下鉄はマスク着用が義務づけられており、マスクを着用していないと乗車できません。

IMG_5419 500.jpg
IMG_5420 500.jpg

ちなみに同里駅まで帰るバスの時間はこちら。同里駅から終点まで30~40分程度でした。

aaa.jpg

観光客は少なめで、近所をお散歩する感覚

町歩きしていると、飼い犬と一緒に散歩している観光客をよく見かけました。蘇州市内だけでなく上海市内から自家用車で1時間弱で行けること、また入場無料なので気軽なお出かけ気分の方が多いように見えました。観光客はほかの古鎮の観光地に比べて、多くないので飼い犬との散歩もしやすいのだと思います。

35c864f811e315b744649b256193ea9 500.jpg

古鎮の中にも、家の中から名前を呼ばれるとすぐ家に戻った賢いワンちゃんがいましたよ。

IMG_5586 500.jpg

コロナが収束したら、お出かけください。

黎里古鎮

住所
蘇州市呉江区黎里鎮滸涇街30号
公式ホームページ
http://jp.szlili.com/(日本語あり)

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。