上海・蘇州郊外の隠れた水郷「黎里古鎮」
ニーハオ! 蘇州特派員もりもりんです。
蘇州は「東洋のベネチア」と呼ばれる水郷の町です。今回は、観光客が多く訪れる有名な場所より、地元の方の生活感が感じられる静かな場所に行ってみたいという方におすすめの「黎里古鎮(リーリーグージェン)」を紹介します。
蘇州市の南部にある890年以上の歴史を持つ水郷
黎里は蘇州南部の呉江区に位置しています。古くは南宋の時代にさかのぼり、890年以上の歴史を持つ町です。明の時代に、浙江や安徽、湖北、河南などの各地から名門貴族や豪族たちが定住し、繁栄を極めたそうです。いまも、その当時の豪族たちの名前をつけた小道「弄堂(ロンタン)」が100以上残っています。
川沿いに屋根のある長い廊下「廊棚」があるのも特徴。これはすぐ近くの同里古鎮には見られないのに、上海近郊の西塘古鎮と似ているのもおもしろいところです。
現地でしか食べられない町歩きグルメ
川沿いを歩くと、黎里の名産をたくさん見かけることができます。そのひとつが「油墩子(ヨウドゥンズ)」。肉餡や小豆あんをもち米粉の皮で包んで揚げたものです。肉餡はしょっぱいのが特徴。蘇州市内で売られているものの肉餡は、甘じょっぱいものが多いので、文化の違いに驚きました。
ほかにも「黎里辣脚(リーリーラージャオ)」というモミジ(鶏の脚)を甘酸っぱ辛いタレにつけたものや、「虎豆」「套肠」なども人気です。中国中で見かけるサンザシの飴がけ「冰糖葫芦」もありました。
蘇州市内からは地下鉄とバスで
蘇州市内からは地下鉄4号線で「同里」駅まで行き、1号出口を出て右方向に歩くとあるバス停から「吴江黎里专线(呉江黎里専用ライン)」というバスに乗ります。
こちらはバス停に貼ってある時刻表です。発車間隔はおおよそ30分に1本。路線バスですが、大型観光バスの車体です。「临沪专线」という路線もあるので、乗り間違いのないように注意してください。またコロナ禍にある現在、蘇州市内の路線バスや地下鉄はマスク着用が義務づけられており、マスクを着用していないと乗車できません。
ちなみに同里駅まで帰るバスの時間はこちら。同里駅から終点まで30~40分程度でした。
観光客は少なめで、近所をお散歩する感覚
町歩きしていると、飼い犬と一緒に散歩している観光客をよく見かけました。蘇州市内だけでなく上海市内から自家用車で1時間弱で行けること、また入場無料なので気軽なお出かけ気分の方が多いように見えました。観光客はほかの古鎮の観光地に比べて、多くないので飼い犬との散歩もしやすいのだと思います。
古鎮の中にも、家の中から名前を呼ばれるとすぐ家に戻った賢いワンちゃんがいましたよ。
コロナが収束したら、お出かけください。
黎里古鎮
- 住所
- 蘇州市呉江区黎里鎮滸涇街30号
- 公式ホームページ
- http://jp.szlili.com/(日本語あり)
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