【新型コロナ関連】最近の中国・蘇州の様子│クラスターが発生した河北省石家庄の対応

公開日 : 2021年01月09日
最終更新 :

ニーハオ! 蘇州特派員もりもりんです。

ここ最近の中国全体の新型コロナ感染者数、そして蘇州で私が体験している対応についてお伝えしたいと思います!先にお伝えしておくと、蘇州市は市内の感染者数がゼロの日が続いています。ただいまだにバスや地下鉄の公共交通機関ではマスク着用が義務です。

中国全体の感染者数は再び増加傾向

中国の新型コロナの新規感染者数は夏以降落ち着いていましたが、11月下旬から毎日全国で約100人程度の新規感染者が見られました。上海市や大連市、北京市の大都市で感染者数が多くなっています。ちなみに蘇州市がある江蘇省(人口約8000万人)は本日1例の新規感染者が確認され、1月9日現在の感染者数は3例となっています。

発表されている最新のデータはこちら百度の《新型冠状病毒肺炎 疫情实时大数据报告》で確認できます。

河北省・石家庄市でクラスターが発生

先日、河北省の省都・石家庄市でクラスターが発生しました。すべての住民のマンションの出入りを禁止し、PCR検査が実施されました。1000万人のPCR検査が3日間で行われたそうです。なお6日の最低気温はマイナス16度だったそうで、PCR検査を休みなく実施された医療従事者の方々に頭が下がります。

また、1月5日に全市の小中学校・幼稚園は登校を禁止、高速道路は封鎖、高速バスターミナルも営業が停止されたとのこと。

2021年1月9日現在の石家庄市の陽性と確定された数は128例、河北省全体では139例となっています。9日から地下鉄も営業がストップされました。PCR検査後、引き続き7日間自宅にいて、社区(自治会のようなもの)の地域内から出ないように、という通知が出されているとのことです。

蘇州市でも春節の移動は控えるように通達

前述のとおり、蘇州市を含む江蘇省では現在の感染者数は落ち着いている状態ですが、例年人々の移動が多い春節(旧正月)を控えて、移動を控えるように江蘇省から通達が出ています。要約されているものを翻訳しました。

1. 春節期間は遊び歩かない。

2. 不必要に省を出ることは避ける。省を出なければならない場合は、事前に地域のコロナの状況を確認し、高・中リスク地区には行かない。また国外に旅行に行かない。

3. 学校の春節休み期間に各学校は登校日、登校活動を設定しない。高・中リスク地区が設定されている市区から戻ってくる生徒は7日以内のPCR検査陰性証明。高・中リスク地区からは戻ってこないように。

4. 春節準備の品物を購入する際は、由来が不明な輸入冷凍食品、高・中リスク地区、国外からの品物は購入しないように。

5. 宅配便の荷物を受取り、家で冷凍食品を洗う際は、使い捨ての手袋をし、荷物の包装を解く前にアルコール消毒をするように。

6. 高・中リスク地区が設定されている市・区から蘇州に来た人と集わない。風邪の症状がある場合は、できる限り参加しない。ホームパーティは10人以下にすること。

7. 重点となる人はワクチンを接種すること。特に輸入冷凍食品企業などリスクの高い人は緊急に接種すること。

※中国国内では感染者が出たマンション、村などの単位で、高リスク地区、中リスク地区などが設定されています。

今年2021年の春節(旧正月)は2月12日です。例年ならこれから春節までの間に「年会」と呼ばれる忘年会が各企業で何百人単位で大規模に開催されるところですが、今年はすべて取りやめになっているようです。

自分の身は自分で守るしかありません。コロナに感染しないように、自分でできることに取り組みましょう!

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