中国では春節を目前にコロナ新規陽性者が増加

公開日 : 2022年01月11日
最終更新 :

ニーハオ!蘇州特派員もりもりんです。

コロナ新規陽性者が急増している中国の状況

いわゆるゼロコロナ政策を進めている中国では、コロナの感染者数は比較的抑え込みに成功していました。蘇州では変わらず新規陽性者はゼロなのですが、ほかの都市でここ数週間で新規陽性者が急増しています。主に陝西省・西安市や天津市、浙江省の紹興市などです。陽性者の数は、日本や欧米と比較するとまだ少ないのですが、全市民PCR検査や全市ロックダウンなどが行われ厳しい行動規制が行われています。

最近では、最低気温が氷点下を下回る都市でPCR検査の陰性証明の証明期限が切れていたために、氷点下のなか2時間待たされた妊婦が大量出血して死産したという事件があり、大きな関心を集めました。

その後、政府は"救急・重症患者は検査証明の有無にかかわらず、すぐに受け入れなければならない"と指示し、当局が火消しするように、別の妊婦のニュースが報道されています。ニュースによると、西安市でPCR検査の結果が出ていなかったが、緊急の妊婦を病院が受け入れて無事に出産したそうで、緊急性の高い患者は現在は病院で受け入れられているようです。

例年なら人民大移動の春節を前にした蘇州の対応

現時点でコロナ新規陽性者がいない蘇州では、人の移動が活発になる春節を前に、コロナ対策のための通告が出されています。主なものとしては、

・2021年12月25日以来、天津市を訪れて蘇州に戻ってきた人は社区(居住区の自治会のような団体)や職場に自主的に報告すること。・2021年12月25日~2022年1月7日の間に、天津市津南区、南開区を訪れ蘇州に戻ってきた人は、自宅で14日間の健康観察が必要。・2022年1月8日以来、天津市を訪れ蘇州に戻ってきた人は、14日間の集中医学観察が必要。・国内の高・中リスク地区を有する都市の低リスク地区を訪れ蘇州に戻ってくる人は、48時間以内のPCR陰性証明が必要。

という内容です。不必要な旅行や、高・中リスク地区への移動、省を超える移動は控えるように通告が出されています。

スーパーなどでは春節商戦真っ只中

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今年の春節は2月1日なので、中国では1月31日~2月6日までが連休となります。正月用品や年越し用品を「年貨(年货/ニィェンフォー)」と呼び、スーパーの入口付近など目立つところで販売が始まっています。スーパーには贈答用のお菓子のセットや、玄関に掛ける「春連(春联/チュンリェン)」などが並んでいました。

中国ではいつもなら全市ロックダウン、全市民PCR検査を行って、だいたい1ヵ月ほどで収束するのですが、オミクロン株の感染力が強いせいか、これまでより感染者の数は多く、長引いているような気がします。

早く安心して暮らせる日が来ることを望むばかりです。

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