ジェットスター路線網発表&チケット販売開始

公開日 : 2004年03月06日
最終更新 :
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(c) Tokiko Minamida

カンタス航空が設立した国内線専門の格安航空会社「ジェットスター(JQ)」(『「ヴァージン・ブルー」の上場と、新航空会社「ジェットスター」の登場』参照)の運航詳細が、先日正式発表になった。就航予定日は、2004年5月25日。拠点となるメルボルンに加え、シドニー、ブリスベンの3都市から、グレート・バリア・リーフのあるウィットサンデー地域や、観光ブームに沸くタスマニアなどへのレジャー路線を中心に1日88便、週600便のスケジュールでスタートする。3ヵ月後には、1日116便、週800便に増便し、半年後の11月からは、パースやアリス・スプリングス、エアーズ・ロック、ダーウィン、ブルーム、タウンズビル、アデレードなどにも路線網を拡大する意向だ。経営陣は、単独での国内線シェア12%達成を今年中に目指すことを表明しているが、カンタス航空とカンタスリンクの既存路線は、ジェットスター参入後も、運航を継続する(サンシャインコースト&プロサパインを除く)。フル・サービスのカンタス航空、地方路線のカンタスリンク、エコノミー専門&ノー・フリル・サービスのジェットスターと住み分けつつ、異なるターゲット層にアピールしていくつもりなのだろう。同時に発表された10万席限定の就航記念料金は、税金込みで片道$29(約2,500円)ぽっきり! シティ周辺からシドニー空港までのタクシー代とそれほど変わらないほどの「激安チケット」である。これに対し、格安航空券市場をリードし続け、国内線シェアの30%を占めるようになったヴァージン・ブルー航空は、13路線20万席分の片道チケットを同じく$29で提供することを数時間遅れで発表しただけでなく、一足先にチケット販売に踏みきった。翌朝から予約受付を開始したジェットスターのウェブサイトには、1日で350万人以上がアクセスし、「$29チケット」は最初の2分間で1,000席、1時間で2万席、初日合計8万5,000席売れたのだそうだ。今後もオフシーズンなどに期間限定の特別価格チケットが売り出される可能性はあるが、通常のジェットスターの料金体系は、基本的に「ジェット・フレックス(Jet Flex)」と「ジェット・セーバー(Jet Saver)の2種類。片道料金が基本で、最低滞在期間などの規定はなく、曜日による料金の違いもないため、短期旅行者でも気軽に利用できそう。「ジェット・フレックス」は出発30分前までは無料で変更でき、「ジェット・セーバー」は出発24時間前までであれば、有料で変更が可能となっている。ジェットスターを利用する際に気をつけたいのは、メルボルン路線。通常、メルボルン空港と呼ばれているのは、タラマリン(Tullamarine)空港だが、ジェットスターのメルボルン~シドニー路線(週42便)とメルボルン~ブリスベン路線(週28便)は、もうひとつのアヴァロン(Avalon)空港発着となる。これまで主にジェット機の整備やパイロットの訓練、貨物便のために利用されてきたアヴァロン空港は、メルボルンのシティ中心部から55キロ、ヴィクトリア州で2番目に大きい街ジーロンから19キロの場所に位置している。◆ジェットスター Jetstar Airwaysオンライン予約可能予約センター 131 538(オーストラリア国内から) または、03-8341-4901■運航路線<シドニー発着>ハミルトン島、、マッカイ(2004年8月~)ロックハンプトン、サンシャインコースト、ゴールドコースト、メルボルン(アヴァロン)、ホバート、ロンセストン<メルボルン(タラマリン空港)発着>ハミルトン島(2004年8月~)、サンシャインコースト、ゴールドコースト、ニューキャッスル、ホバート、ロンセストン<メルボルン(アヴァロン空港)発着>ブリスベン、シドニー<ブリスベン発着>ケアンズ、ハミルトン島、プロサパイン、マッカイ、ロックハンプトン、ニューキャッスル、メルボルン(アヴァロン)、ホバート

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