濃厚ジュース「ヌーディー」に一目置くワケ

公開日 : 2007年01月14日
最終更新 :
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たとえば、画像のボトル(年末特別バージョンのトナカイ・ヌーディー)に入っているのは、圧搾したリンゴ1と1/4個、つぶしたイチゴ4個とバナナ半分、搾ったオレンジ1/4個。添加物や保存料を一切使っていないばかりか、果物以外には何にも入っていません。ヌーディーのウェブサイトには、添加物や保存料を作っている人に「ごめんなさい」というページがあって、「でも、完ぺきな果物と混ぜる代わりに、こういうのどう? クリスマスツリーをイースターの時期まで持つようにするとかさ……」なんてユーモアたっぷりに書かれています。

オーストラリアのスーパーマーケットに並ぶナチュラル系高級ジュースはほかにもいくつかあるものの、工場が我が家の近くにあったため、市場に広く出回る前から、キャラクターを大きく描いた紫色の営業車が走り回るのを見かけていたせいもありますが、何よりも2004年に起こった事件以来、わたしはヌーディーに一目置いています。

幸いにも怪我人はいなかったものの、不審火により本社と工場が全焼してしまったのは、市場の先陣を切ってぐんぐん世間の注目度が高まっていた頃。無残な焼け跡を目にするたび「気の毒になあ……」と思っていました。ライバル会社による放火説も取り沙汰される中、代表者は「ジュース市場の競争は熾烈。でも、オーストラリアでは競合ビジネスを焼き討ちにしてまわったりはしない。たぶん子どもか放火魔がやったんだろう」とコメントしました。

1ヵ所で製造していたため、再開までに数ヶ月かかるかも、といわれながら、3週間でカムバック。その際、消火活動に携わった消防士に敬意を表して、ヌーディーが消防士に扮した「fire fighter nudie」を登場させると共に、「新オフィス(※)を訪れる消防士のみなさんにヌーディー各2本プレゼント(※ヌーディーにあと必要なのは新オフィスだけ。勇敢な消防士のみなさん、心配いらないよ。今探してるから)」と発表したのです。

ややもすれば暗いイメージとなる放火事件に、スタッフだって凹んでしまうところ。それが、何ともヌーディーらしい遊び心のある再起作戦に、思わず「おっ、ヌーディーやるな! がんばれ〜」と応援したくなったのは、きっとわたしだけではなかったはず……。

【関連】

工場の火事を題材にした(←フツウしないよね……)動画「Return of the nudies

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